シャープは6日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて生産を始めたマスクの出荷枚数が1億枚を突破したと発表した。同社は政府の要請を受けて、今年3月から三重県多気町の液晶ディスプレー工場でマスクを生産しており、4月からは一般向けにも販売している。
同社の電子商取引(EC)サイトでは毎週1回、マスクを1箱50枚入り(送料・税込み3938円)で抽選販売しており、これまでの28回で約908万人が応募。9月には女性や子供向けの小さいサイズのマスクも発売した。
同日開催した決算会見で野村勝明社長は「今後もヘルスケアや医療、介護の事業に力を入れて伸ばしたい」と話していた。
シャープが同日発表した令和2年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比1・9%増の1兆1421億円、最終利益が17・8%減の225億円だった。新型コロナ感染拡大に伴う巣ごもり需要を取り込み、白物家電や空気清浄機の売り上げが伸びたものの、自動車向けの液晶ディスプレーやオフィス向けのデジタル複合機などの需要減少が続き、増収減益となった。
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2020-11-06 09:23:00Z
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