Kamis, 02 April 2020

米の失業保険申請、最大の664万件 解雇・一時帰休で - 日本経済新聞

新型コロナの影響で閉まっているニューヨーク州労働局の事務所に集まる人々=ロイター

新型コロナの影響で閉まっているニューヨーク州労働局の事務所に集まる人々=ロイター

【ワシントン=河浪武史】米労働省が2日発表した失業保険の新規申請件数(季節調整済み)は、3月28日までの1週間で664万8千件となり、過去最大だった前週(330万件)からさらに2倍に膨らんだ。新型コロナウイルスで経済活動が大幅に制限され、飲食店や小売店などでは従業員の解雇や一時帰休が急増している。トランプ政権は給与補填などの経済対策を決めたが、迅速な執行が求められる。

失業保険の申請数は市場予測(260万件)を大幅に上回った。新型コロナが発生する前は1982年10月の69万件が最大で、リーマン・ショック後でも2009年3月の66万件が最多だった。失業保険の申請数は2週間で1000万件弱となり、2月の失業者数(580万人)を大きく上回る。失業率(2月時点で3.5%)の一時的な急上昇は避けられない。

米国の急激な雇用悪化は、従業員を一時的に解雇したり帰休させたりする「レイオフ」制度の影響もある。宿泊業などは3カ月などと期限を区切って従業員の一時解雇・帰休を決め、労働者の多くは失業給付を受け取って職場復帰を待つ。日欧は給与カットなどで労働者の維持を優先するが、米経済は雇用そのものの調整幅が大きくなる。

ただ、経済活動が再開すれば職場復帰も加速するため、失業率は20年後半には低下軌道に戻ると分析される。トランプ政権も雇用維持を狙い、中小企業の給与支払いを事実上肩代わりする資金支援策を発表した。中小企業の半数は手元の運転資金が15日分以下しかないとされ、迅速な資金供給が不可欠だ。

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2020-04-02 12:36:56Z
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