Rabu, 03 Juli 2024

NY円相場、下落 1ドル=161円65〜75銭 祝日控え薄商い - 日本経済新聞

【NQNニューヨーク=稲場三奈】3日のニューヨーク外国為替市場で円相場は下落し、前日比20銭円安・ドル高の1ドル=161円65〜75銭で取引を終えた。日米の金利差が大きく開いた状態が続くとみた円売り・ドル買いが優勢だった。一方、同日発表の米指標が相次いで米経済の減速を示す内容だったことを受け、円は買われる場面もあった。

朝発表の6月のADP全米雇用リポートでは、非農業部門の雇用者数が前月比で15万人増とダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(16万人増)を下回った。週間の米新規失業保険申請件数も市場予想以上だった。

同日発表の5月の米製造業受注は前月比で0.5%減と、0.3%の増加を見込んでいた市場予想に反して落ち込んだ。米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した6月の非製造業(サービス業)景況感指数は48.8と市場予想(52.8)や5月(53.8)を大きく下回り、2020年5月以来の低水準を付けた。米経済の減速感が意識され、米連邦準備理事会(FRB)が9月にも利下げするとの観測が改めて広がり、米長期金利が低下。日米金利差の縮小から円買い・ドル売りが入った。

米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は3日、民主党のバイデン大統領が11月の米大統領選挙戦継続の是非を検討していると側近に伝えたと報じた。その後ホワイトハウスのアンドリュー・ベイツ報道官はX(旧ツイッター)上で報道を否定する投稿をした。

共和党のトランプ前大統領が勝利すれば財政やインフレに影響し、ドル高につながるとの見方は根強く、円売り・ドル買いを誘いやすい。市場では、「8月の民主党全国大会で力強い候補者に決まれば円にとって追い風になる可能性もわずかにあるが、日米金利差は大きい。米経済活動が大きく鈍化しない限り、円相場の上昇は難しいだろう」(フォレックス・ライブのアダム・バトン氏)との声が聞かれた。

ロンドン市場の取引時間には一時161円96銭と1986年12月以来、約37年半ぶりの円安・ドル高水準を付けていた。米経済指標の発表後の円買い・ドル売りが一巡すると、先安観の強い円を売って、ドルを買う動きが断続的に入った。ニューヨーク市場では4日に独立記念日の祝日を控え、薄商いの中で値動きが出やすかった面もある。

FRBは午後に、6月11〜12日に開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表した。参加者は「労働需給はよりよいバランスを保っている」とみていた。一方、「ことしのインフレ鈍化の過程は昨年12月に予想していたよりも時間がかかっている」との見解を示し、目標の2%に向かう確信を持つために追加のデータが必要との見方を強調した。5日には6月の米雇用統計発表がある。市場では、内容を見極めたいという姿勢もみられた。

ニューヨーク市場での円の安値は161円94銭、高値は160円76銭だった。

円は対ユーロで6日続落し、前日比90銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=174円35〜45銭で取引を終えた。一時は174円48銭と、1999年の単一通貨ユーロ成立以来の安値を更新した。

ユーロは対ドルで5日続伸し、前日比0.0045ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.0785〜95ドルで取引を終えた。米指標が市場予想を下振れしたことを受け、欧米金利差の縮小でユーロが買われ、ドルが売られた。

ユーロの高値は1.0817ドル、安値は1.0755ドルだった。

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2024-07-03 22:14:11Z
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