Minggu, 05 April 2020

オリエンタルランド、2カ月休園でも磐石なわけ(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース

 4月1日夕方。普段は東京ディズニーリゾートへ訪れた家族連れやつけ耳姿の学生たちでにぎやかなはずのJR京葉線・舞浜駅は人の気配がほとんどなく、異様なまでの静けさに包まれていた。

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 新型コロナウイルスの影響で、2月29日から東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを臨時休園してから1カ月が経過した。両テーマパークを運営するオリエンタルランドは当初、3月16日からの再開を見込んでいた。しかし、官邸からのイベント自粛要請が解除されず、臨時休園を2度延長。4月3日現在、再開予定日は4月20日までずれ込んでいる。

■隣接ホテルも休業に追い込まれる

 約750億円を投じて開発し、4月15日にお披露目を予定していた「美女と野獣」などの新アトラクションも、開業を5月中旬以降へ延期。隣接する商業施設「イクスピアリ」や「東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ」など直営4ホテルも休業に追い込まれている。

 オリエンタルランドは、テーマパーク休園による2020年3月期の業績への影響額を明らかにしていない。ただ、2020年1~3月期のテーマパーク事業の売上高見込みは約933億円(91日間)。休園の日数(32日間)から推測すると、約330億円の売り上げが消えてなくなった計算だ。

 野村證券の山村淳子アナリストは2月20日付のレポートで、「アトラクションの待ち時間などを確認すると、2月頃から東京ディズニーシーを中心に、新型肺炎の影響がみられる」と、2月末の臨時休業の前から来園者数が弱含んでいたと指摘している。

 学生の春休みシーズンと重なる3月は本来、かき入れ時だったことを踏まえると、2020年3月期の売上高は5038億円とする会社予想に届かず、4700億円程度となる可能性が高い。

 売上高に下押し圧力がかかる一方、固定費負担も重石になっている。休園で食材費などの変動費が抑制されるが、人件費や巨大なアトラクションの減価償却費などの固定費負担が重くのしかかる。

 今回のコロナショックと類似する時期としては、2011年に東日本大震災が発生し、期末にかけてテーマパークを20日間休園した2011年3月期が挙げられる。当時は休園期間の人件費や減価償却費など53億円の固定費が「災害による特別損失」として計上された。つまり、1日当たり2億6000万円程度の固定費が発生していたことになる。

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2020-04-05 20:31:04Z
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