【NQNニューヨーク=川内資子】15日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸した。前日比227ドル51セント(0.9%)高の2万6870ドル10セントと6月10日以来ほぼ1カ月ぶりの高値で終えた。新型コロナウイルスのワクチン開発への期待が強まり、コロナが業績の逆風となる銘柄を中心に買いが優勢となった。
米バイオ製薬のモデルナは14日夕、開発中のワクチンの臨床試験で参加者全員にウイルスの抗体の生成されたと発表した。英アストラゼネカと英オクスフォード大学が開発中のワクチンの臨床試験でも良好な結果が出たと伝わった。早期に実用化されれば経済が比較的早く正常化するとの期待が強まった。
ロイヤル・カリビアン・クルーズなどクルーズ船株が軒並み急伸した。ユナイテッド航空ホールディングスなど空運株も上げ、航空機のボーイングや航空機・機械のレイセオン・テクノロジーズにも買いが波及した。
4~6月期決算で1株利益が市場予想を大きく上回った金融のゴールドマン・サックスも買われた。クレジットカードのアメリカン・エキスプレスも高い。ダウ平均は朝方に一時428ドル高となり、2万7000ドル台に乗せた。
ただ、相場は午後にかけて伸び悩んだ。米国でのコロナの新規感染者数は1日6万人前後で高止まりしている。感染者数の動向や米景気への影響を慎重に見極めたいとのムードも強かった。
決算で売上高が市場予想に届かなかった医療保険のユナイテッドヘルス・グループが下げ、ソフトウエアのマイクロソフトも小反落してダウ平均の重荷となった。
ナスダック総合株価指数は続伸し、同61.92ポイント(0.6%)高の1万0550.49で終えた。モデルナなどバイオ製薬株が堅調だった。ただ、ネット通販のアマゾン・ドット・コムが2%下げるなど主力ハイテク株の一角が売られ、ナスダック指数は下げる場面もあった。
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2020-07-15 20:20:13Z
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