【NQNニューヨーク=戸部実華】14日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸した。前日比556ドル79セント(2.1%)高の2万6642ドル59セントで終えた。決算発表シーズンの本格化を前に、これまで相場上昇をけん引してきた主力ハイテク株が短期的な利益確定売りに押された。一方、相対的に出遅れていた資本財や石油など景気敏感株に買いが広がった。
建機のキャタピラーが5%、石油のシェブロンとエクソンモービルは3%上昇してダウ平均を押し上げた。ホームセンターのホーム・デポ、外食のマクドナルドなど消費関連も底堅い動きだった。一方、ソフトウエアのマイクロソフトは小幅高にとどまり、ネット通販のアマゾン・ドット・コムは下げるなど、主力ハイテク株の値動きは見劣りした。
新型コロナウイルスがまん延する中、景気敏感株が売られやすい相場が続き、業績がコロナの影響を受けにくいハイテク株が相場上昇をけん引してきた。決算発表前にハイテク株を売って景気敏感株を買う持ち高調整の動きが出たようだ。
ハイテク株も16日のネットフリックスを皮切りに決算発表が始まる。期待通りの業績を上げられるのか内容を見極めたいとのムードが強まり、買いが手控えられた。
米連邦準備理事会(FRB)の高官発言が景気敏感株の買いを後押ししたとの見方もあった。ブレイナード理事は14日、FRBは大規模な資産購入を「持続的に継続させるべきだ」と述べたと伝わった。セントルイス連銀のブラード総裁は同日、「我々が正しくカードを切れば、失業率が大幅に低下する可能性がある」との見方を示したと伝わった。
もっとも、新型コロナの感染拡大は弱まっていない。13日にはカリフォルニア州が感染拡大を受けてレストランの店内飲食などの停止を命じた。市場では「景気敏感株へ物色が広がるのはふに落ちない」(ボケ・キャピタル・パートナーズのキム・フォレスト氏)との声も聞かれた。
14日朝に発表された大手銀行の2020年4~6月期決算はまちまちだった。1株利益が市場予想を上回ったをJPモルガン・チェースは小幅高で終えた。一方、1株損失が市場予想より膨らみ、減配を発表したウェルズ・ファーゴは大幅安となった。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反発し、前日比97.73ポイント(0.9%)高の1万0488.58で終えた。エヌビディアなど半導体の一角が買われたほか、バイオ製薬も上昇して相場を下支えした。
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2020-07-14 20:56:28Z
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