4日午前の東京株式市場で日経平均株価は反落し、前日比130円50銭(0・46%)安の2万8516円00銭で終えた。最近の急ピッチの相場上昇を受けて高値警戒感が強まったため、利益確定売りが優勢だった。下げ幅は一時200円に迫った。
日経平均は今週に入ってから前日までの3営業日で1000円近く上昇していた。市場では「1月25日に付けた昨年来高値(2万8822円)を視野に入れてきたこともあり、前週の後半に相場が急落した場面で信用買いを入れていた個人投資家の戻り売りが出やすかった」(みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリスト)との指摘があった。
ハイテク株比率が高い米ナスダック総合株価指数が前日に軟調だったことなどを受け、半導体関連など値がさハイテク株に売りが目立ったのも日経平均を押し下げた。
中長期的な上昇基調は不変との見方から、下値では押し目買いもみられた。決算発表が本格化する中で製造業を中心に業績予想を上方修正する企業が相次ぎ、相場を支えた。
JPX日経インデックス400が反落する半面、東証株価指数(TOPIX)は続伸した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆4196億円、売買高は7億139万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は893と、全体の約4割を占めた。値上がりは1192銘柄、変わらずは105銘柄だった。
エムスリーやZHDが大幅に下落したほか、アドテストや東エレク、太陽誘電などが売られた。NECや富士通、ファナックや安川電も安い。一方、川崎汽や郵船、Jフロントや三越伊勢丹は買われた。ニコンやキヤノン、コニカミノルも高い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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2021-02-04 02:48:00Z
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