26日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前営業日比285円29銭(1.04%)高の2万7833円29銭で終えた。日本の連休中の米株式相場の最高値更新を受け、東京市場でも運用リスクを取りやすくなった投資家が幅広い銘柄に買いを入れた。もっとも、買い一巡後は伸び悩んだ。アジア株式市場で中国・上海や香港の株式相場が大きく下げたのも日本株の上値を抑えた。
米株式市場では企業の好決算を追い風にした買いが優勢だった。東京市場でも好業績への期待を背景に鉄鋼や不動産、海運の上昇が目立った。朝方には日経平均が500円近く上げ、2万8000円を上回る場面があった。
買いが一巡した後は主力銘柄に利益確定や持ち高調整の売りが出た。国内では新型コロナウイルスの新規感染者数の増加が続いている。東京都には緊急事態宣言が発令されているうえ、東京五輪の開催期間中とあって経済活動が抑制されているため、積極的に上値を追う雰囲気は乏しかった。中国当局がネット大手や教育産業への締め付けを強めていることも中国市場を巡る不透明な要素として意識され、日本株の上値を抑えた。
JPX日経インデックス400は続伸した。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、終値は前営業日比21.21ポイント(1.11%)高の1925.62だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆2492億円。売買高は9億6681万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1757と、全体の約8割を占めた。値下がりは352、変わらずは82だった。
日立造が6.5%高だったほか、東レや東洋紡が上昇した。JFEや荏原、エーザイも買われた。一方、ソフトバンクグループ(SBG)が年初来安値を更新した。東電HDやスズキ、大林組、Jフロントも下落した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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2021-07-26 06:26:33Z
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