米供給管理協会(ISM)が発表した6月の非製造業総合景況指数は市場予想を下回り、拡大ペース鈍化を示した。雇用の指数が縮小に転じ、雇用主が人材の確保に苦戦していることを反映した。新規受注と業況の指数も低下した。
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全体の活動拡大ペースは前月から鈍化したが、外食や宿泊、旅行といったサービスへの需要が依然底堅いことは示された。受注残の指数は1997年の統計開始後の最高水準だった。
一方、雇用の指数は49.3(前月55.3)と活動縮小に転じ、年初来最低となった。先週発表されたISM製造業総合景況指数も雇用活動縮小を示していた。
ISM非製造業景況調査委員会のアンソニー・ニエベス委員長は「過去最高をつけた前月からはやや衰えたが、サービス業界はそれでも高い活動拡大ペースを維持している」と発表資料で指摘。「資材の不足やインフレ、物流、人材に関する課題が事業環境への阻害要因であり続けている」と説明した。
6月は18業種中16業種で活動が拡大し、中でも芸術、娯楽・レクリエーションの拡大が目立った。不動産と農業は縮小を示した。
6月の細目では在庫景況感も縮小し、サプライチェーンの制約がなおも経済活動を抑制していることを示唆した。
入荷水準を示す指数は高水準にとどまった。トラックの稼働状況や鉄道運行の遅れ、港湾の混雑状況やコンテナ不足などが原因だと、ISMのニエベス氏は記者団に対し電話で語った。
在庫変動の指数は過去最低となり、在庫水準が低過ぎると感じているサービス業者が増えたことを示した。仕入れ価格指数は小幅低下し、価格が依然高い中でもコスト上昇圧力が和らぎつつある可能性を示唆した。
原題:U.S. Service Industries Expand at Slower Pace Than Expected(抜粋)
(ISM調査委代表者のコメントと他の統計詳細を追加します)
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2021-07-06 14:07:12Z
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