FOMC政策金利見通し 22年までゼロ金利維持 - 日本経済新聞

【NQNニューヨーク=張間正義】米連邦準備理事会（FRB）が10日公表した米連邦公開市場委員会（FOMC）参加者らの政策金利見通しによると、2022年末時点で適切だと考えるフェデラルファンド（FF）金利の誘導目標の中央値は現行水準と同じ0.125%（0.00～0.25%）だった。今後2年以上にわたり、ゼロ金利政策を継続する見通しだ。17人のメンバーのうち、15人が22年までの政策金利の据え置きを予想した。

FRBは3カ月ごとに、各参加者が年末時点で適切だと考えるFF金利の水準を点で示した「ドット・チャート」を公表している。新型コロナウイルスによる混乱で3月は発表を見送ったため、今回が昨年12月以来半年ぶりの公表となる。

FRBは雇用の最大化と物価安定が軌道に乗ると確信するまで、ゼロ金利政策を継続する構えだ。長期的な政策金利の水準は2.50%と前回と同じだった。

■FOMC参加者らによるFF金利の予想分布

＜20年6月時点＞

　　　20年末　　21年末　　22年末

上限　　0.125% 0.125% 1.125%

中央値　0.125% 0.125% 0.125%

下限　　0.125% 0.125% 0.125%

＜19年12月時点＞

　　　20年末　　21年末　　22年末

上限　　1.875% 2.375% 2.875%

中央値　1.625% 1.875% 2.125%

下限　　1.625% 1.625% 1.625%

＜19年9月時点＞

　　　20年末　　21年末　　22年末

上限　　2.375% 2.625% 2.875%

中央値　1.875% 2.125% 2.375%

下限　　1.625% 1.625% 1.625%

（注）FOMC参加者17人による見通し。FF金利の誘導目標に幅がある場合は0～0.25%を0.125%とするなど中間の値を使用した。

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2020-06-10 13:59:57Z
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