【NQNニューヨーク=古江敦子】26日のニューヨーク外国為替市場で円相場は4営業日ぶりに反発し、前日比40銭円高・ドル安の1ドル=105円95銭~106円05銭で取引を終えた。朝方発表の米耐久財受注が市場予想を上回り、ドル買い・円売りが先行した。だが、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が27日の講演で低金利政策の長期化を示すとの観測が広がると、円は買い優勢に転じた。
7月の米耐久財受注は前月比11.2%増と市場予想(5.0%増)を大幅に上回った。企業の設備投資の先行指標とされる「航空機を除く非国防資本財」の受注と出荷も増えた。耐久財受注は設備投資の指標となり、複数の米金融機関が「7~9月期の米実質国内総生産(GDP)が想定より上振れする」との見方を示した。米景気回復への期待から円は一時106円46銭まで下落した。
円は売り一巡後に買い優勢に転じた。パウエルFRB議長は27日午前、カンザスシティー連銀主催の国際経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で講演する。米市場では「インフレの過熱を一時的に容認し、米国で低金利政策が長期化する見通しを示す可能性がある」(BKアセットマネジメントのキャシー・リエン氏)との声が聞かれた。ドルの先安観が意識され、円買いが強まった。
朝方に上昇した米長期金利が伸び悩み、日米金利差の拡大観測が薄れたことも円相場を支えた。円は一時105円96銭まで上昇した。
円は対ユーロで3営業日ぶりに反発し、前日比60銭円高・ユーロ安の1ユーロ=125円30~40銭で取引を終えた。ドルに対して円が上昇し、ユーロに対しても円買いが優勢となった。
ユーロは対ドルで小反落。前日比0.0005ドル安い1ユーロ=1.1825~35ドルで終えた。米耐久財受注額の改善を受けユーロ売り・ドル買いが優勢となった。だが、27日のパウエル議長の講演で米低金利政策の長期化が示されるとの見方が広がり、ユーロは対ドルで下げ幅を縮小した。
ユーロの安値は朝方に付けた1.1773ドル。高値は1.1839ドルだった。
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2020-08-26 21:50:36Z
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