Kamis, 11 Februari 2021

日経平均、一進一退 業績改善支えも高値警戒強く - 日本経済新聞

12日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は前営業日終値(2万9562円)を挟んで一進一退。本格化している企業決算では製造業を中心に市場予想を上回る内容が相次いでおり、寄り付き直後は買いが先行した。ただ最近の急ピッチの相場上昇を警戒した売りも出て、下げに転じる場面も増えている。

2020年12月期に最終黒字転換したと10日発表したルネサスが大幅高となるなど、業績改善を手掛かりにした物色が続いている。来週にも国内でワクチンの接種が始まる見通しで、経済活動が次第に正常化するとの期待も支えだ。

ただ買い一巡後の上値は重い。日経平均は直近の4営業日で1200円超上昇していた。日経平均は米追加経済対策などへの期待を背景に、3万円の大台が視野に入っており、目先は高値警戒感からの売りも出やすくなっている。米ダウ工業株30種平均の上値追いが鈍っているのも重荷だ。

11日には東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長が、女性蔑視と受け取れる自身の発言を巡って辞任の意向を固めたと伝わった。市場では「開催に強い意欲を示していた森氏の辞任で、開催判断に影響が出る可能性がある」(国内証券)との見方もあった。ただ、かねて予定通りの開催を危ぶむ声はあり、相場の反応は限られている。

株価指数オプションとミニ日経平均先物2月物の特別清算指数(SQ)算出に絡む現物株売買もあった。QUICK試算でのSQ値は2万9718円77銭だった。

JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅に上昇して始まったが、いずれも下げに転じている。

トヨタデンソーが高い。アドテストコマツも買われている。一方、日産自が売られている。郵船商船三井旭化成クラレも安い。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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2021-02-12 00:33:03Z
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