2019年10月02日15時20分
関西電力の八木誠会長ら経営幹部20人が、福井県高浜町の元助役(故人)から総額3億2000万円相当の金品を受け取っていた問題で、関電は2日、このうち常務執行役員と元副社長がそれぞれ1億円を超える金品を受領していたなどとする社内調査報告書を公表した。
それによると、岩根茂樹社長は金貨10枚(150万円分)、八木会長は商品券や金貨63枚、スーツ2着など計859万円分を受領。鈴木聡執行役員が米ドルやスーツなど1億2367万円分、原子力事業本部長などを務めた豊松秀己元副社長が金杯など1億1057万円分を受領していた。
大阪市内で記者会見した岩根社長は「お客さまや社会の皆さまの信頼や気持ちを裏切り、改めて深くおわび申し上げる」と陳謝する一方、「先頭に立って原因究明、再発防止策に取り組む」と述べ、当面は辞任しない考えを示した。
報告書は、元助役が高浜原発3、4号機の建設で誘致や地域の取りまとめに深く関わったほか、今日に至るまで関電幹部に対する影響力を誇示しようとしてきたと指摘した。元助役に対し、関電が工事発注で情報提供や特別扱いをした事実は認められなかったとした。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019100200715&g=soc
2019-10-02 06:20:00Z
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