【NQNニューヨーク=川内資子】2日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比92ドル39セント(0.4%)高の2万5827ドル36セントで終えた。6月の雇用統計が市場予想以上に改善したのを好感した買いが優勢だった。ただ、新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念は強く、買い一巡後は上げ幅を縮めた。
雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比480万人増と市場予想(290万人増)を大きく上回り、5月分も上方修正された。新型コロナの影響で停滞した後に経済活動が再開し、娯楽や小売関連などで雇用が増えた。失業率も11.1%と前月(13.3%)から低下した。雇用の持ち直しは想定以上に力強いとの見方を誘った。
ダウ平均は朝方に469ドル高まで上げた後は伸び悩んだ。米国の新型コロナの新規感染者数は1日に5万人を超え過去最多となった。経済活動の再開で先行した南部のフロリダ州などで過去最多を更新している。今週末は4日の独立記念日を含む3連休となる。出歩く人が増えれば感染拡大が加速し、経済の本格的な正常化が遅れるとの警戒感も強い。
ドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスや製薬のファイザーのほか、化学のダウや建機のキャタピラーが高い。一方、映画・娯楽のウォルト・ディズニーや外食のマクドナルドが下げた。
ナスダック総合株価指数は4日続伸し、同53.00ポイント(0.5%)高の1万0207.63と連日で過去最高値を更新した。電気自動車(EV)のテスラが3日連続で上場来高値を更新した。ソフトウエアのマイクロソフトや検索サイトのアルファベットも上げた。
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2020-07-02 20:10:01Z
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