11日の米株式市場では、S&P500種株価指数が反落。朝方から堅調に推移していたが、取引終了の約1時間前に急失速して下げに転じた。米追加景気対策協議が近く合意に至らないとの懸念から、相場上昇の原動力となってきた銘柄の一部に売りが広がった。
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S&P500種の下落は8営業日ぶり。一部トレーダーは、景気対策協議が行き詰まっているとのマコネル共和党上院院内総務の発言が嫌気されたと指摘した。テクノロジー株の比重が大きいナスダック100指数は3日続落。米国債利回りは上昇。金は7年ぶりの大幅安となった。
グラディエント・インベストメンツのポートフォリオマネジャー、キース・ガングル氏は「利益確定が広がった。これまで良いパフォーマンスを見せていない銘柄へのローテーションに動いている」と分析した。
S&P500種は前日比0.8%安の3333.69。ダウ工業株30種平均は104.53ドル(0.4%)下げて27686.91ドル。ナスダック総合指数は1.7%安。米国債市場では、10年債利回りが7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、0.64%。
外国為替市場では円が下落。米国債利回りが上昇する中、一時はドルに対して約2週間ぶり安値を付けた。ドルは一時の下げから反転した。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%上昇。円は対ドルで0.5%安の1ドル=106円49銭。ユーロは対ドルでほぼ変わらずの1ユーロ=1.1740ドル。
ニューヨーク原油先物相場は反落。200日移動平均が上値抵抗線となった。世界で猛威を振るい続ける新型コロナが秋にかけても需要を抑制する可能性が意識された。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物9月限は33セント(0.8%)安の1バレル=41.61ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント10月限は49セント安の44.50ドル。
金スポット相場は7年ぶりの大幅安。最近ではマイナスの実質金利が金相場の上昇を後押ししていたが、この日は米国債や欧州債の利回りが上昇。一連の国債・社債発行が控える中、米10年債利回りは6月以来の大幅上昇となった。この日発表された7月の米生産者物価指数(PPI)では、コア指数の前年比での伸びが加速した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限も大幅反落となり、4.6%安の1オンス=1946.30ドルで終了した。
原題:Stocks Retreat From Near Record Highs; Bonds Fall: Markets Wrap(抜粋)
Yen Touches Two-Week Low; Dollar Erases Losses: Inside G-10
Oil Dips Lower After Facing Resistance at Key Technical Level
Gold Heads for Biggest Drop in Seven Years on Rising U.S. Yields
(第3段落にコメントを追加し、更新します)
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2020-08-11 21:08:00Z
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