三菱重工業が、国産初のジェット旅客機事業を事実上凍結する方向で最終調整していることが分かったと、共同通信が22日報じた。新型コロナウイルスの流行で、 航空需要の回復が当面見込めないと判断した。
報道によると、三菱重は「スペースジェット(旧MRJ)」の開発費や人員を大幅に削減して事業を事実上凍結する方向で最終調整し、30日に発表する中期経営計画で詳細を説明するという。将来の事業再開に備えて運航に必要な国の「型式証明」の認証取得に向けた活動は継続。今後の航空需要の動向を見ながら、 事業を再開させるかどうかを検討するとみられるとしている。
三菱重の広報担当者は、当社が発表したものではないとコメントした。傘下の三菱航空機の広報担当からはコメントが得られなかった。
スペースジェットは2008年に開発がスタートし、三菱重はこれまで6度にわたり納入を延期していた。新型コロナウイルスの影響で旅客需要は激減し航空業界の経営環境は悪化しており、スペースジェット事業での損失の影響で前期(20年3月期)の事業損益が295億円の赤字に転落していた。
(報道の詳細や背景情報を追加して更新します)
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2020-10-22 12:36:00Z
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