Sabtu, 24 Oktober 2020

「iPhone 12」と「iPhone 12 Pro」を1週間たっぷり使って体感した「今年のカメラ」 - ITmedia

 iPhone 12とiPhone 12 Proをいち早く入手したニューヨーク在住のYouTuber、大石結花さんに、その使用感をレポートしてもらった。


 10月13日(米国時間)、Apple Special Eventが開催され、5G対応のiPhone 12ファミリーが発表された。4機種のうち、サイズが全く同一の「iPhone 12」と「iPhone 12 Pro」は10月23日に販売開始しているが、この2機種を1週間ほど先行使用して気づいた点を紹介する。

新しいデザイン

 iPhone 12は、エッジが丸いiPhone 11までと異なり、iPhone 5までに近いフラットなデザインに変更された。iPhone 12の側面はアルミニウム、iPhone 12 Proの側面はステンレススチール仕上げとなっている。iPhone 11世代ではProモデルのみだった、Super Retina XDRディスプレイを全てのモデルに搭載し、さらに新技術の「Ceramic Shield」で、落下耐性能は4倍向上した。

 iPhone 12は、側面のマットなアルミニウムに対して、背面は光沢のある加工になっている。私は今回「ブルー」の色を入手して紹介したところ、Appleが撮影した写真よりも濃い青だというコメントをいただいた。iPhone 12のカラバリはProに比べてポップな印象だが、単体で見ると案外落ち着いたネイビー寄りのブルーだと感じる。しかし、背面ガラスに光沢があるため、濃い色だと指紋が少々目立つということもあるので、気になる方は明るい色の方がよいかもしれない。

 iPhone 12 Proの側面は高級感のあるステンレススチール製で、背面はマットなガラスだ。今回の新色である「パシフィックブルー」を使用しているが、深みのあるブルーとマットな質感が相まって、シックで美しい。

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photo 筆者とiPhone 12(左)、iPhone 12 Pro(右)

MagSafeで広がるスマートな充電オプション

 今回の4機種全てで導入された、MagSafe機構も注目ポイントの一つだ。iPhone 12で充電ケーブルがUSB-Cにならなかったことに落胆している方が多いかもしれないが、そもそもAppleはケーブル自体をなくしていく方向へ毎年一歩ずつ進めているように思える。

 アクセサリとiPhoneの両サイドに磁石が入っているため、充電の機構が必ずぴったり合うようになっている。また、NFCを使ってアクセサリーを認識しているため、Appleのガイドラインに沿って作られた、安全性とセキュリティが担保されたものでしか充電できないようになっている。MagSafeアクセサリをくっつけたときには、iPhoneの画面とハプティックフィードバックで教えてくれるところも、気持ちのいい体験になっている。

 記事執筆時は、Apple純正の充電器、ケース、レザーウォレットなどしかオプションがないが、今後サードパーティのメーカーからさまざまな充電器や便利なアクセサリーが出てくるのが楽しみだ。

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photo iPhone 12 Proに純正ケースとレザーウォレットをMagSafeでピタッと貼り付けた。入っているカードは「Apple Card」
photo Apple Card
Appleから届いたレビューセットを筆者が10月20日に開封した様子。MagSafeがどのようにアクセサリーを吸着するかが分かる

今年のカメラはナイトモードとHDR

 今年のカメラ機能は、静止画はナイトモード、動画はDolby Vision対応HDRが注目の的だ。

 iPhone 11世代と同じように、iPhone 12は広角と超広角の2つのカメラを搭載し、iPhone 12 Proはさらに望遠を加えたトリプルカメラ搭載だ。全てのモデルの広角カメラが、iPhone 11世代では f/1.8だった絞り値が、f/1.6まで開放できるようになり、さらに暗いところでも躊躇(ちゅうちょ)することがなくなった。120度の視野角を持つ超広角レンズは、ひずみ補正が改善され、ナイトモードも利用できるようになった。フロントカメラを含めた全てのカメラでナイトモードを撮影できるようになり、暗いところでもいろんな画角を楽しめる。

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 iPhone 12 Pro はさらに「LiDAR」が加わった。iPad Proに搭載された当初は、カメラ機能には使われていなかったが、iPhone 12 ProではARの用途以外にも、暗所のフォーカスやポートレートモードでも活用されるようになった。

 iPhone 12とiPhone12 Proで、真っ暗な部屋でポートレートモードを起動すると、LiDARのすごさが分かる。さすがに夜に全てのライトを消してテスト撮影したため、使えるレベルの写真ではないが、被写体が写っていること自体に驚く。

photo 真っ暗な部屋(左)でも、LiDARを使うとここまでをポートレートモードで撮れる
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筆者がiPhone 12と12 Proのカメラ性能を比較したYouTube動画

 今年の年末にかけて、「Apple ProRAW」という新しい RAWのフォーマットもiPhone 12 Proラインで使えるようになる予定だ。iPhoneのコンピュテーショナルフォトグラフィーは、「Smart HDR」や「Deep Fusion」の技術を使い、暗所や逆光のような難しい状況でも勝手に明るさやホワイトバランスを調整してくれる。Apple ProRAW形式で保存できるようになると、コンピュテーショナルフォトグラフィーで使用した情報を使い、自分好みに調整することが可能になる。

 動画カメラとしてのアップデートは、10bitのDolby Vision HDR動画を撮影できるようになった。iPhone 12では4K 30fpsまで、iPhone 12 Proでは4K 60fpsまで撮影可能だ。

 Dolby Vision HDRでは、撮影するときに1フレームごとのカラーヒストグラムを作り、リアルタイムでグレーディングしている。このコンピューティングパワーこそが A14 Bionicチップの凄さだ。また、Super Retina XDRディスプレイでHDRを再生することもできるため、1台でHDR動画を撮影し、撮影と同時にポスプロで行っていたようなグレーディングを行い、編集、再生、アップロードまでできてしまう。こんなカメラは唯一無二の存在で、IP68の耐水性まで持ち合わせているとなれば、カメラとディスプレイのスペックだけでも元を取れてしまうくらいだ。

 HDRの難点は、iPhone以外のデバイスにクリップを持っていくときに、編集ソフトやディスプレイなどが対応していない場合があることだ。HDRとして書き出し、アップロードし、HDR対応のディスプレイで視聴しないと本来の良さを発揮できないので、視聴者の環境に依存する。

真の評価は年末に?

 小型の「iPhone 12 mini」と大型センサーを備えた「iPhone 12 Pro Max」の発売は11月6日。視聴者の方からいただいたコメントを見ると、miniのサイズ感や、Pro Maxだけに追加されたセンサーシフト手ブレ補正の性能が気になっている方が多いようだ。また、Apple ProRAWの提供開始が年末からになるため、全ての機種が出揃い、Apple ProRAWを使えるようになるまで、iPhone 12 シリーズの評価は完成しないこととなりそうだ。

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2020-10-25 02:58:00Z
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