Kamis, 24 Desember 2020

<米国>アリババが18%安 中国当局が独禁法違反で調査 - 日本経済新聞

【NQNニューヨーク=岩本貴子】(米東部時間11時58分、コード@BABA/U)24日の米株式市場で中国の電子商取引最大手、アリババ集団の米預託証券(ADR)が急落している。一時、前日比17.5%安の211.23ドルをつけた。中国の規制当局は24日、アリババ集団を独占禁止法違反の疑いで調査を始めたと発表した。中国政府による統制が強まり、収益拡大の妨げになるとの懸念が強まった。

規制当局は、アリババが取引先にライバル企業と取引しないよう求めたことなどが独禁法に違反した疑いがあるとみて調査を始めた。すでにアリババは、M&A(合併・買収)の際に当局への申請がなかったことが同法違反にあたるとして、規制当局から罰金を科されている。

11月に予定されていたアリババ傘下の金融会社アント・グループの上場の直前に、アリババ創業者の馬雲(ジャック・マー)氏とアント幹部が金融当局の聴取を受け、上場を延期した経緯がある。規制当局や中国人民銀行(中央銀行)は、アントに対しても近く指導するという。アントへの統制も強める狙いがありそうだ。

米証券レイモンド・ジェームズのアナリストは24日付リポートで「アリババは今後、取引先と独占的な契約が結べなくなるだろう」と指摘した。収益への影響については「今の段階で測るのは難しい」とみる。

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2020-12-24 17:08:57Z
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