【NQNニューヨーク=横内理恵】4日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸している。15時現在、前日比202ドル41セント高の3万0171ドル93セントと、11月24日に付けた過去最高値(3万0046ドル24セント)を上回って推移している。朝方発表の11月の米雇用統計が市場予想を下回った。雇用回復にブレーキがかかりつつあることから、追加の経済対策の必要性が増したとの思惑が広がり、早期成立への期待が強まった。
雇用統計では景気動向を映す非農業部門の雇用者数は前月比24万5000人増と市場予想(45万人増程度)を大幅に下回った。新型コロナウイルスの感染再拡大で多くの州や都市で外出制限などの行動規制が強まるなか、サービス業の雇用者数の回復が鈍った。
米民主党のペロシ下院議長は雇用統計を受けて4日、合意への「機運が高まっている」と指摘した。ペロシ氏と共和党上院トップのマコネル院内総務は3日に経済対策の協議を再開し、引き続き交渉を続けるとみられている。
景気対策の早期成立を織り込んだ買いで建機のキャタピラーや石油のシェブロンなど景気敏感株が高い。国債発行が増えるとの観測から米長期金利が上昇し、JPモルガン・チェースなど金融株も買われている。
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2020-12-04 20:31:39Z
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