※本稿は、プレジデントFamilyムック『中学受験大百科 2021年完全保存版』の一部を再編集したものです。
なぜか突然、中学受験をすることになった
息子が「中学受験をして、私立に行きたい」と言い出したのは、小学6年生の夏休み明けのことでした。
学校の勉強は、好きじゃない。授業でもあまり発表しない。家でまったりゲームをしたり、マンガを読んでいる時間がシアワセという息子が、受験をすると言い出した理由。それは、「公立中学に行くと大嫌いな組体操をやらなくてはいけないから」でした。
ちょうどそのころ、運動会の練習が始まっていたのです。6年生の種目である組体操の練習が「危険すぎてありえない」と息子は練習をボイコットしていました。これが中学まで続いたらたまったものではないと、「組体操がない私立中学に進学する」と息子は心に決めたのです。そんなワケで、突然、夏休み明けから中学受験勉強に挑むことになりました。
問題だったのは決めたのが遅すぎて、中学受験塾を頼れなかったこと。一般的に中学受験生は、3年生の2月(新4年生)に中学受験塾に入って勉強をスタートします。そこに6年の秋から入ったところでついていけず、息子につらい思いをさせるのは目に見えていました。そこであきらめて、ツレ(夫)が受験指導をすることになりました。
ツレは専業主夫です。16年前にうつ病を発症。闘病するために会社員をやめて、以来、家事と育児を担ってくれました(詳しくは拙著『ツレがうつになりまして。』に描いています)。息子はツレが育てたので、中学受験指導もやると引き受けてくれました。
しかし、ツレも中学受験の経験はありません。手探りで受けた最初の模試では、偏差値28、合格率0%という結果――。厳しすぎる現実に直面したのです。
『中学受験大百科 2021完全保存版』では、コロナ禍の中学受験を徹底取材。「灘、桜蔭、開成、筑駒、渋幕 超難関中学に合格した130家族インタビュー」「合格家庭にお宅訪問 勉強に集中できた『家の工夫』」「基礎固めから志望校対策まで トップ校号学者が教える学力が伸びた市販教材」など、家庭学習で役立つ情報を紹介しています。ぜひ、手に取ってご覧ください。
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2021-09-12 06:00:00Z
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