Jumat, 24 September 2021

中国恒大のドル建て債利払い、今後の焦点は30日間の猶予期間に - ブルームバーグ

中国の不動産開発大手、中国恒大集団は23日が期限だったドル建て債利払いに関して異例の沈黙を続けており、今後の焦点は30日間の猶予期間に移る。

  中国恒大は計8350万ドル(約92億円)相当のクーポン支払いを実行した兆しを見せていない。これにはデフォルト(債務不履行)が宣言される可能性の前に、30日間の猶予期間が設けられている。

中国恒大、ドル建て債利払いで沈黙続ける-投資家の不安くすぶる

  過去にはこうした猶予期間に利払いを実施した中国企業もある。例えば、昨年は山東如意科技集団、2019年には青海省投資集団がそれぞれ期間内にクーポンを払った。数年前には不動産の恒盛地産が猶予期間に複数の利払いを行い、そのうち少なくとも1件は最終日ぎりぎりというタイミングだった。

  一連の前例は、デフォルトを回避する最も明快な方法となる。中国は市場に対してより的確にリスクを織り込むよう促しているが、今年に入り社債の不履行が記録的な水準に増える中で、当局はモラルハザードへの対応と影響の波及拡大防止を両立させる必要がある。

  これとは別の方法に債務を巡る合意があるかもしれない。19年12月に北大方正集団が猶予期間に20億元(約340億円)規模の債券償還を巡って保有者と2カ月の延長で合意。最終的には裁判所主導の債務再編となる中で延長後の期日までに償還しなかった。

  中国恒大は先週、電気自動車(EV)ならびに不動産管理部門の持ち分売却に関して大きな進展が見られなかったと発表したが、猶予期間は資金調達に向けた追加の時間稼ぎになる。事情に詳しい関係者によれば、中国当局は同社担当者との最近の会合で、デフォルト回避に向けて社債保有者との意思疎通を積極的に進めるべきだと伝えた。

原題:Evergrande Payment Grace Period Opens a Month of Uncertainty(抜粋)

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2021-09-24 09:04:53Z
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