3日の米株式市場では、S&P500種株価指数がほぼ変わらずで終了。米雇用者数の伸び急減速を受けて、米金融当局が緩和策の縮小を遅らせるかどうかが意識された。
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S&P500種では、安全と見なされる大型テクノロジー株が買われた一方、他の主要な業種別指数は大半が下落した。レーバーデーの連休を控え、商いは薄かった。米国債市場では、利回り曲線がスティープ化し、5年債と30年債の利回り差が拡大した。
米民主党議員らが企業や富裕層を対象としたさまざまな課税案を検討しているとするブルームバーグ・ニュースの報道も意識された。自社株買いや二酸化炭素の排出、役員報酬など、バイデン大統領が提案した以上に幅広い範囲が検討対象だという。
S&P500種は前日比0.1%未満下げて4535.43。ダウ工業株30種平均は74.73ドル(0.2%)安の35369.09ドル。ナスダック総合指数は0.2%上昇。ニューヨーク時間午後4時34分現在、米10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.32%。
米雇用者数、8月は予想外の急減速-緩和縮小判断に影響の可能性 (3)
プリンシパル・グローバル・インベスターズのチーフストラテジスト、シーマ・シャー氏は雇用統計について、「予想を大幅に下回り、新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染拡大による混乱を示している」と指摘した。
コモンウェルス・ファイナンシャル・ネットワークのブラッド・マクミラン最高投資責任者(CIO)は、「今回の雇用統計は経済成長の減速を意味するが、米金融政策の早期引き締めがないことも意味する。これは市場へのマイナス影響を著しく抑制するはずだ」と話した。
外国為替市場ではドルが下落。ドル指数は約1カ月ぶりの安値で推移した。米雇用者数の伸びが市場予想を下回ったことを受けて、9月にテーパリングが発表されるとの見方が後退した。
ニューヨーク時間午後4時35分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下。ドルは対円では0.2%安の1ドル=109円73銭。ユーロは対ドルでほぼ変わらずの1ユーロ=1.1876ドル。
ニューヨーク原油先物相場は反落。期待外れとなった米雇用統計が材料視された。米国とカナダの連休入りを控えた持ち高解消の動きも、相場下落圧力に幾らかつながった。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物10月限は、前日比70セント(1%)安の1バレル=69.29ドルで終了。ハリケーン「アイダ」の影響で米石油生産の混乱が続く中、週間ベースでは2週連続のプラスとなった。ロンドンICEの北海ブレント11月限は42セント安の72.61ドル。
ニューヨーク金先物相場は反発。予想を下回る米雇用統計を受け、金融当局が早期に刺激策を縮小するとの観測が後退した。同統計発表後のドル下落も金の投資妙味を高めた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、前日比1.2%高の1オンス=1833.70ドルで終了。
原題:Traders Weigh Fed Timeline After Weak Jobs Report: Markets Wrap(抜粋)
Dollar Hovers Near 1-Mo. Low After U.S. Job Report: Inside G-10(抜粋)
Oil Posts Second Weekly Gain With U.S. Storm Impact Lingering(抜粋)
Gold Gains as Jobs Data Eases Taper Concerns; Base Metals Rally(抜粋)
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2021-09-03 21:23:00Z
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