[東京 11日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(116.13/14円)に比べてドル高/円安の116.67/69円で推移している。2月の米消費者物価指数(CPI)で強い伸びが確認されたことを背景にドル買いが進んだほか、クロス円を中心に円売り圧力も強まり、ドルは一時116.74円と2017年1月以来の水準まで上昇した。
欧州中央銀行(ECB)は10日、資産買い入れ策を第3・四半期に終了する方針を示した。インフレ懸念がロシアのウクライナ侵攻による影響を巡る懸念を上回る中、量的緩和策の縮小を加速し、利上げに向けた地合いを整えた。
三井住友銀行のチーフストラテジスト、宇野大介氏は「ECBが市場の予想に反してタカ派姿勢を維持したことはサプライズ」とした上で「早ければ資産購入プログラム(APP)の買い入れは8月に終了し、9月の利上げの可能性もある」との見方を示す。
クレディ・アグリコル銀行の外国為替部長、斎藤裕司氏は「前日の米CPIが強い結果となったことに加えて、ECBがタカ派姿勢を維持したことを受けて、地理的にもウクライナ情勢の影響を直接受けにくい米連邦公開市場委員会(FOMC)はなおさらタカ派となるとの思惑が出ている」と指摘する。
足元の米長期金利は1.97%台と高水準で推移している。市場では「ウクライナ情勢の緊迫化は継続しておりリスクオフの円買いはでるものの、日米の金利差の観点からみれば、円は太刀打ちできない」(FXcoinの取締役、上田眞理人氏)という。
ただ、高値警戒感から利益確定売りが出やすく、週末を控えた持ち高調整動きもでるとみられ、「ドル/円やユーロ/円のポジションを一方向に傾けづらい」(外国銀)との声も聞かれた。
ユーロ/ドルは1.0996/00ドル。スタグフレーションへの懸念がくすぶる中、ユーロは底堅く推移した。ユーロ/円は128.33/37円付近。「週末を控えた持ち高調整でユーロは対円でショートカバーが入っているようだ」(アナリスト)との声が聞かれた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 116.67/69 1.0996/00 128.33/37
午前9時現在 116.17/19 1.1011/15 127.93/97
NY午後5時 116.13/14 1.0983/87 127.59/63
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2022-03-11 06:40:00Z
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