Selasa, 03 Maret 2020

ついに料金発表、楽天モバイルへの移行は「アリ」か「ナシ」か (石野純也) - Engadget 日本版

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引っ張りに引っ張った楽天モバイルの料金プランが、ついに発表されました。正式サービスは4月8日から。楽天の三木谷浩史社長が「衝撃的なプライシング」と語っていましたが、その中身は2980円でデータ通信が使い放題というものでした。音声通話に関しても、「楽天Link」アプリを通すことで使い放題になります。

料金プランは、この1つのみで、他社やMVNOの楽天モバイルが提供しているような選択肢もありません。シンプルという点では、日本のキャリアはもちろん、海外キャリアも追随できないほどです。

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▲楽天モバイルが、ついに料金プランの詳細を発表した。なお、会見は新型コロナウイルスの影響を受け、オンラインでの実施となった

3キャリアより圧倒的に安い料金設定

2980円で使い放題がどのぐらい安いかというと、他社との比較が分かりやすいでしょう。現状では使い放題の料金プランを用意しているのはauだけですが、ドコモには「ギガホ」が、ソフトバンクには「メリハリプラン」という大容量プランがあります。前者は60GB、後者は50GB。容量が大きいため、"準使い放題"と言ってもいいかもしれません。

まず、auの使い放題プランである「auデータMAXプランPro」との比較ですが、こちらの正価は、2年縛りありの場合で7480円です。

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▲料金は2980円で、楽天Linkなら通話もし放題

家族3人で契約すると1000円引き、固定回線とのセット割を適用するとさらに1000円下がり、5480円で利用できます。ただし、この条件を満たしたとしても、楽天モバイルの2980円との差額は2500円ほどあります。

ドコモのギガホは6980円で、家族3人、固定回線の割引をつけると4980円に。ソフトバンクは7480円で、家族4人で契約すると2000円引きの5480円、光回線をつけると4480円になります。対ドコモで最低2000円、対ソフトバンクで最低1500円、楽天モバイルが安くなる計算です。

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▲同じデータ通信使い放題の「auデータMAXプランPro」と比べても、2500円程度割安になる

この差額は家族契約や固定回線のセット割を加味した金額で、適用されないユーザーにとっては、楽天モバイルの料金がもっと安く見えるはず。三木谷氏の言うとおり、衝撃的だったかどうかはさておき、それなりのインパクトがあったのは事実です。

エリア整備は都市部でも途上、auローミングは「月2GB」制限

とは言え、キャリアの実力は料金だけではありません。当然のように日本各地でつながる3大キャリアと楽天モバイルでは、エリアにも大きな差があります。楽天モバイルは急ピッチで基地局を建設しているものの、特に地方ではまだエリアがスカスカ。都市部でも、地下街やビル内では、楽天モバイルのエリアが整備されていません。

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▲全国カバーはできているが、都市部以外はauのローミングになる

このような場所では圏外になるのではなく、ローミングパートナーであるauのネットワークに接続します。ただし、ネックとなるのがその容量。無料サポータープログラムの際には、auローミングぶんも含めて実質的に使い放題でしたが、正式サービスでは、高速通信できるのが2GBまでに制限されました。この容量を超えると、速度は128Kbpsに落とされてしまいます。

これには理由があり、ローミング利用時には、楽天モバイルからKDDIへの支払いが発生してしまうからです。料金はエンドユーザー向けが1GBあたり500円。このごく一部が楽天モバイルの取り分になりますが、設備のコストを考えると、ほぼほぼKDDIへの支払いになってしまう金額です。2GBであれば、楽天モバイルからKDDIへの支払いは1000円以下に抑えられるため、2980円であれば、危惧されていたローミングで大赤字という事態は防げそうです。

ただ、あまり技術やサービス内容に明るくない人がうっかり契約して、使いまくってみたらすぐに制限がかかってしまわないかは心配なところです。制限自体は把握していたとしても、現状では端末上で楽天モバイルのネットワークなのか、auのネットワークなのかを見分ける術があまりありません。

ケータイオタ......ではなく、技術力のあるユーザーなら、周波数で見分けることができますが、一般のユーザーにそれを求めるのは酷でしょう。

楽天モバイルの山田善久社長によると、「my楽天モバイル」アプリで確認可能になるといいますが、わざわざアプリを開く必要なく、簡単に見分ける方法も必要になりそうです。

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▲my楽天モバイルアプリで、どちらのネットワークかが分かるようになるという

楽天モバイルへの移行は「アリ」か「ナシ」か

既存キャリアとのこうした差分を踏まえても、料金を1500円から2500円ほど安くしたいのであれば、楽天モバイルに移るのは"アリ"と言えそうです。

都市部から基本的に出ることがなく、特に屋外で使うことが多いユーザーで、なおかつ料金を極力安く抑えつつ、大量にデータ通信したい人にはいい選択肢と言えそうです。逆に、地方在住だったり、主に利用するのが地下やビル内というのであれば、様子見をした方がいいかもしれません。

もっとも、楽天モバイルは、料金プラン以上にインパクトのあるキャンペーンを発表しています。300万人が1年間無料になるという発表がそれです。1年間無料で、かつ2年縛りのような縛りもないため、とりあえずお試しで使ってみることもできそうです。

事実上の「無料サポータープログラム第3弾」と言えないこともなさそうですが、これまでの無料サポータープログラムとは異なり、契約できるエリアが限定されていないため、東京23区、大阪、名古屋、神戸以外のユーザーが、どの程度、楽天モバイルのネットワークで通信できるのかを試してみることもできるでしょう。

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▲300万ユーザー限定だが、1年間、2980円が無料になる

慣用句に反し、タダより安いものはない......ということで、とりあえず契約してみる人が多ければ、無料の枠である300万回線は、あっという間に達成できてしまう可能性もあります。1年後に解約率が急上昇してしまう心配はありますが、裏を返せば、1年間、エリアを構築する時間が稼げたという見方も。この間に十分なエリア展開ができるのかどうかによって、1年後のユーザーの定着率が左右されそうです。

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▲1年後には全国展開しているというが、この密度をどこまで上げていけるのかがカギになりそうだ

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2020-03-03 12:00:17Z
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