7日午前の東京株式市場で日経平均株価は反落した。前日比126円71銭(0.56%)安の2万2587円73銭で終えた。前日の上昇で約1カ月ぶりの高値を付けたことから、利益確定売りが優勢だった。日本株の上場投資信託(ETF)の分配金支払いに絡む売りへの警戒感も重荷となった。
日本株の主要なETFの決算日が今週8日と10日に集中しており、当日は分配金を支払うための売りが出る。「需給の悪化が予想されるため、あえてきょう買う投資家は少ないのではないか」(東海東京調査センターの鈴木誠一チーフエクイティマーケットアナリスト)との見方があった。
もっとも、前日の米ハイテク株高の流れを受け、東京市場では半導体関連株などに引き続き買いが入り、相場を支えた。日経平均は小幅ながら上昇に転じる場面があった。日経平均の一段高にはより幅広い銘柄の上昇が必要との声も聞かれた。前日に急伸した中国の上海総合指数が7日も堅調に推移し、投資家心理を下支えした面もある。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1006億円、売買高は5億7123万株だった。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。東証1部の値下がり銘柄数は1509と約7割。値上がりは596銘柄、変わらずは61銘柄だった。
日産自、JR西日本、日本製鉄が売られた。中外薬、三菱ケミHD、三井不も安い。半面、ニトリHD、任天堂、キーエンスが買われた。東エレク、ディスコ、レーザーテクなどの上げも目立つ。ソフトバンクGは株式分割を考慮したベースで2000年3月以来、約20年ぶりの高値を付けた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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2020-07-07 02:57:00Z
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