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12日の米金融市場では株式が3日続落し、国債利回りが上昇した。4月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る伸びとなり、物価上昇圧力が景気回復を妨げるとの懸念が高まった。
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この日もテクノロジー株が売られ、中でもアップルとマイクロソフトの下落がナスダック100指数を押し下げた。キャシー・ウッド氏の上場投資信託(ETF)「アーク・イノベーションETF(ARKK)」は年初来で約18%安となった。S&P500種株価指数は2月以来の大幅安となり、エネルギーを除く業種別指数全てが下落。
S&P500種は前日比2.1%安の4063.04。ダウ工業株30種平均は681.50ドル(2%)安の33587.66ドル。ナスダック総合指数は2.7%低下。
Eトレード・ファイナンシャルの投資戦略担当マネジングディレクター、マイク・ローウェンガート氏は、「株式相場は最高値近辺での推移が続き、経済再開トレードの大部分がすでに織り込まれていた」と指摘。「このため、インフレ指標の大幅な伸びで現実にやや引き戻されることがあっても、無理はない」と語った。
米金融当局が現在想定するより早期の政策引き締めを強いられるほどインフレ高進が持続するかどうかが、市場参加者の間で議論されている。米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長はこの日、米CPIの上昇には驚いたと認めつつ、インフレ率の上昇は主に一過性の要因によるものだと論じた。
米国債市場ではニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りが7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.69%。米総合CPIとコアCPIがともに近年見られない大幅上昇となったことが材料視された。この日の10年債入札には旺盛な投資家需要があったが、相場を回復させるには至らなかった。
外国為替市場ではドルが主要10通貨に対して上昇。CPI発表後の米国債利回り上昇が背景となった。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.7%高と、4月30日以来の大幅上昇となった。ドルは対円では1%高の1ドル=109円67銭。ユーロは対ドルで0.6%安の1ユーロ=1.2072ドル。
ニューヨーク原油先物相場は4営業日続伸し、3月初旬以来の高値。米国の原油在庫が2週連続で減少し、昨年悪化した供給過剰の改善が進展していることが浮き彫りとなった。政府統計によれば、米国内の原油在庫は先週、2月下旬以来の低水準となった。今回の週間統計は、米最大のパイプライン網がサイバー攻撃の影響で操業停止に追い込まれる前の段階での在庫水準。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は80セント(1.2%)高の1バレル=66.08ドル。ロンドンICEの北海ブレント7月限は77セント上昇し69.32ドル。
ニューヨーク金先物相場は続落。4月の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びとなり、債券利回りとドルが上昇したことが手掛かり。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.7%安の1オンス=1822.80ドル。
原題:Stocks Tumble the Most Since February; Yields Jump: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Slide After CPI, Hold Losses Despite Strong 10Y Sale(抜粋)
Dollar, Yields Rise After CPI Data Tops Forecasts: Inside G-10(抜粋)
Oil Surges With U.S. Supply Drop Underscoring Global Rebalancing(抜粋)
Gold Slumps After U.S. Inflation Comes in Higher Than Expected(抜粋)
(市場参加者のコメントを追加、相場を更新します)
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2021-05-12 21:05:00Z
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