米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は24日、同社が開発した新型コロナウイルスワクチンの製造販売承認を厚生労働省に申請したと発表した。日本国内で承認済みのワクチンがいずれも2回接種型なのに対し、J&J製は1回の接種で済む。J&Jは日本政府と供給契約を結んでいないが、「承認を得られれば2022年初頭から日本で供給を始める可能性がある」としている。
J&J傘下のヤンセンファーマが同日申請した。ワクチンは「ウイルスベクター」と呼ぶタイプ。接種回数が1回で済むうえ、輸送や保管はセ氏2~8度の温度帯でできる。J&Jは日本では20年9月から国内で約250人が参加する臨床試験(治験)をしていた。
厚労省から製造販売承認を取得済みの米ファイザーや英アストラゼネカ、米モデルナのワクチンは2回接種が必要。ファイザーとモデルナのワクチンが冷凍での輸送や保管が必要なのに対し、J&J製は取り扱いが比較的容易だとする。
2月末に米国で緊急使用が認められたほか、3月に欧州連合(EU)で条件付きで承認を受けた。まれに深刻な血栓が生じる事例が報告されたとして、米当局が一時、接種を中断するよう勧告したが、現在は接種による感染抑制のメリットが上回るとして接種の継続が推奨されている。
J&Jは21年に10億回分を生産する予定。既に米国に2億回分、アフリカ連合に最大4億回分など、21年中に9億回分以上のワクチンを供給する契約を締結済み。
日本政府は年内にファイザーから1億9400万回分、モデルナから5000万回分、当面接種が見送られることになったアストラゼネカから1億2000万回分調達する契約を結んでいる。さらに22年初頭以降、モデルナから5000万回分、開発中の米ノババックスから1億5000万回分のワクチンを調達する方向で協議を進めている。
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2021-05-24 04:02:07Z
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