東証寄り付き 一時200円高 米ダウの上昇好感、海運株の上げ目立つ - 日本経済新聞

12日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日に比べ180円ほど高い2万8200円台半ばで推移している。前日の米株式市場ではダウ工業株30種平均が続伸し、連日で過去最高値を更新した。東京市場でも運用リスクを取りやすくなった投資家の買いが入っている。上げ幅は一時200円を超えた。

11日に発表された7月の米消費者物価指数（CPI）は前年同月比と前月比の上昇率がいずれも市場予想を下回った。過度なインフレ懸念が和らぎ、米連邦準備理事会（FRB）が早期に量的緩和の縮小（テーパリング）を進めるとの見方が後退した。米長期金利も低下しており、日本株の買い安心感につながっている。

米国では超党派で1兆ドルのインフラ投資法案が議会上院で10日に可決されたこともあり、引き続き資本財関連銘柄に資金が向かっている。東京市場でも非鉄や化学、機械株の一角が物色されている。

一方、前日の米国市場では主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数（SOX）が連日で下げた。東京市場でも東エレクなど半導体関連銘柄の下落は相場の重荷となっている。

JPX日経インデックス400と東証株価指数（TOPIX）はともに続伸している。

川崎汽や郵船など海運株の上昇が目立っている。前日に決算を発表した電通グループは大幅高。昭電工やIHIも高い。一方、楽天グループは下落している。日製鋼や横河電も安い。

〔日経QUICKニュース（NQN）〕

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2021-08-12 00:34:11Z
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