関西電力は20日、美浜原発3号機(福井県美浜町)の原子炉に核燃料を装着し始めた。40年超運転となる再稼働に向けた準備作業で、6月下旬に原子炉を起動して発電を開始し、7月下旬にも本格運転を目指す。同原発周辺などでは県内や関西の市民約50人がデモ行進し「老朽原発、動かすな」などと声を上げた。【大島秀利】
関電は同日午後3時半、保管中の核燃料集合体157体を順次、クレーンでつり上げて移送コンテナに挿入し、原子炉容器の所定位置に詰め込む作業を始めた。23日に完了する予定。
その後、非常用ディーゼル発電機や制御棒が正常に作動するかなどを検査。さらに通常の定期点検中に行う別の検査に加えて、約200人が約3日間かけて行う「総点検」を実施する。また、原子炉起動以降には、大飯、高浜原発が再稼働したときと同様の集中的な安全確認をする。
「動かすな」50人デモ
一方、木原壮林・元日本原子力研究所研究員ら「老朽原発うごかすな!実行委員会」のメンバーは20日昼過ぎ、雨の降りしきる中、美浜町役場周辺をデモ行進。「被害を受けるのは美浜町だけではない」「原発マネーは私たちの電気料金」「琵琶湖や若狭を放射能で汚すな」など訴えた。
参加者は行進後、町内の関電原子力事業本部で申し入れを行い、「再稼働の準備の即時中止」や「負の遺産の使用済み核燃料が増える原発の安全な廃炉」を求めた。この後、美浜原発周辺で再びデモ行進した。
参加した坂井市の石森修一郎さん(74)ら県内の2人はデモ行進前の午前6~9時にも美浜原発前で太鼓をたたいたという。石森さんは「テロ対策施設の設置期限までの4カ月間、動かないでほしいと祈ってたたいた」と語った。
また、危険を訴える傘を持参していた京都市南区の女性(59)は「普通の原発も危険なのに40年超原発の再稼働はありえないと思う」と話していた。
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2021-05-21 01:30:00Z
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