Senin, 28 Juni 2021

スパコン富岳、計算速度で3連覇 防災や車設計に活用拡大 - 日本経済新聞

スーパーコンピューターの計算速度ランキングで首位を獲得した「富岳」

理化学研究所と富士通が開発したスーパーコンピューター「富岳(ふがく)」が、28日に公表された世界のスパコンの能力ランキングで首位を維持した。2020年6、11月に続き3期連続で米国や中国の計算機を上回った。高い計算能力を車の設計などの産業用途や防災対策に活用する動きが広がっている。

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富岳は11年に世界一となった国産スパコン「京(けい)」の後継機。専門家の国際会議で公表されたランキングで、1秒あたり44.2京(京は1兆の1万倍)回の計算速度を達成。2位だった米国の「サミット」(14.8京回)など米中のスパコンを大きく上回った。

理化学研究所などは富岳の開発にあたり、利用促進のためソフトウエアの作りやすさに配慮したという。東北大学は南海トラフ沿いで巨大地震が起きた際の津波予測に、東京大学などは相模トラフ地震の被害の研究に富岳を活用している。

日本自動車工業会は富岳で車の構造と衝突のダメージの関係を分析し、衝突に強い車の構造を見つける。自動車各社が分析結果を実際の車づくりに応用する。富岳は3月に本格運用が始まっており、今後も産業利用が広がると期待される。

米国や中国は富岳以上のスパコンを年内にも投入することを目指している。両国は産業用途だけでなく、軍事研究の目的も想定し、核兵器を含む先端兵器の開発に利用しているとみられる。

ランキングのエネルギー効率部門では、人工知能(AI)開発を手がけるプリファード・ネットワークス(東京・千代田)のスパコン「MN-3」が1年ぶりに首位になった。

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2021-06-28 12:40:00Z
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