10日の東京外国為替市場の円相場は1ドル=151円台後半と、前日夕方と比べ小幅高で推移。海外時間は日本銀行による物価見通し上方修正の可能性が報じられたほか、消費者物価指数(CPI)の公表を前に米国債利回りが低下したことが円をやや押し上げた。きょうは米CPIを控えポジション調整が中心となる半面、引き続き152円の節目を前に介入警戒感が円を下支えしそうだ。
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りそなホールディングス市場企画部の井口慶一シニアストラテジストは、きょうの相場の最大の焦点は米CPIだとし、東京時間では方向感が出づらく、「主体的に動いていくのは難しい」とみている。
年初から米国のインフレ鈍化の動きが足踏みする中、米CPIは6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げを占う上で重要だ。市場では前月比の伸び率の小幅な減速が見込まれている。
井口氏は、米金融政策見通しがCPIを受けてどう変わるかが重要だとし、「予想を上回り、6月利下げが難しいとなるともう一段米金利が上昇、ドル高となる可能性がある」と予想。金利スワップ市場では6月FOMCまでの利下げ確率は6割程度、年内の利下げ回数は2.6回程度織り込んでいる。
円相場については約34年ぶりに152円に下落、円安が加速するリスクがあるとした上で、「通貨当局の対応も含め、152円を突破したらより一層神経質な相場になることが見込まれ、値動きは想像しづらい」と述べた。
日銀が今月の金融政策決定会合で2024年度の物価見通しの上方修正を議論する公算が大きいとの報道を受け、金利スワップ市場では年末時点で0.25%をやや上回る政策金利を織り込んだ。8日時点では0.25%を若干下回っていた。
国内では3月の国内企業物価指数が公表され、前月から伸びが加速する見通し。また、日銀の植田和男総裁は午前、衆院で半期報告を行う。井口氏は植田総裁の半期報告について、参院での報告に続く2日目で前日も反応薄だったため、材料視されづらいと指摘。一方で、植田総裁の発言や国内企業物価指数が弱めの場合、年内利上げへの不透明感が高まるリスクはあると言う。
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2024-04-09 22:39:00Z
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