Q AMラジオ局がAM放送をやめたいんだって?
A 2028年までにAMをやめてFMに切りかえられるよう、制度を変えてほしいと日本民間放送連盟が3月末に総務省に要望したんだ。AM47社のうち44社が、AMの番組をFMでも流す「FM補完放送(ワイドFM)」をすでにやっている。だから、希望する局はFMに一本化させてほしいと求めているんだよ。
Q どうしてAM局がFMも流しているの?
A AM放送は遠くまで電波を飛ばせる特性があるけど、ビルの壁やパソコンの電波には弱い。高層ビルが増えた都市部では聞こえにくくなっているんだ。さらに、このAM波の送信所は広い土地が必要で、海辺や河川敷にあることも多い。水害や津波にも弱いと心配されている。そこで14年から国が補助金を出してワイドFMを始めたんだ。
Q このままAMもFMも放送すればいいのでは?
A 両方続けるのは費用の二重負担になって苦しいとラジオ局は訴えているんだ。ラジオの広告収入は年々減っているし、築50年を超えた古い送信所もあって建て直しになると経営が厳しくなる。だから、簡易な設備で放送できるFMに乗りかえたい局が多いんだ。
Q AMはなくなるの?
A 国が認めると、多くのAM局がFMに移行する見こみだ。でも北海道のように広く電波を飛ばす必要がある地域では、AMも残りそうだよ。NHKも続けると言っている。
Q AMをやめても問題はないのかな?
A AM放送は、国境を越えて届く場合がある。だから同じ帯域の電波を使う場合は、おたがいに混信しないよう出力を調整しているんだ。国内で使われない帯域が出れば、近隣の国から入ってくる電波をふせぎにくくなる。これから議論になるかもしれないね。(矢田萌)
https://www.asahi.com/articles/ASM445402M44ULZU00Q.html
2019-04-07 04:45:00Z
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