日本航空(JAL/JL、9201)が100%出資する中長距離LCC「ZIPAIR(ジップエア)」は4月11日、機体デザインと制服を発表した。初号機のお披露目は今冬を予定している。
—記事の概要—
・働きやすさ重視の制服
・JAL787初号機と2号機移籍
働きやすさ重視の制服
ZIPAIRのコーポレートカラーは、メインカラーがグレー、サブカラーがグリーン。グレーを「ハーモニー・グレー」と名付けて「コストと満足度の調和」を、グリーンは「トラスト・グリーン」として「安全運航・定時運航などの高品質なオペレーション」を示した。
機体デザインは、垂直尾翼にはコーポレートカラーのグレーをベースに、シンボルマークを配した。機体側面には細いグリーンのラインを入れ、矢が飛ぶように大空を飛ぶ姿をイメージしたという。
同社の客室乗務員は、空港の地上係員の仕事や、機内サービスの企画など、さまざまな仕事を乗務以外にもこなすことになる。
西田真吾社長は、制服について「どこのエアラインかを認識してもらうのがひとつ。働きやすさも大切なポイントで、あれを着て働いてみたいと憧れてもらうのもポイント」と述べ、機内や空港のさまざまな職種で働きやすい制服にしたという。靴はスニーカーを採用し、長時間歩いても疲れにくいようにした。
ブランドロゴなどのデザインはSIX(港区)のアートディレクターの矢後直規氏、制服のデザインはファッションデザイナーの堀内太郎氏が担当。客室乗務員と地上係員が着用する制服は動きやすさに加え、「着まわし」をコンセプトにその日の業務内容や天候、気分、体調などに合わせて、スカートやパンツ、ワンピースなどのアイテムから自由に組み合わせられるようにした。
JAL787初号機と2号機移籍
ZIPAIRは成田空港を拠点とし、当初の機材はJALからリース導入するボーイング787-8型機が2機。成田-バンコク(スワンナプーム)線とソウル(仁川)線の2路線を、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催前に就航させる計画を進めていく。
座席数について、西田社長は「秋から冬には発表できると思うが、JALの787の1.5倍くらいの座席数になる」と述べ、280席程度になる見通しを示した。「ギャレー(厨房設備)などを含めて配置を考えており、JALの787とはだいぶ違う雰囲気になる」と語った。
初期導入の787をJALからリース導入することは、3月8日のブランド発表時に明らかにしていたが、11日にお披露目された787の模型には、JALが2012年3月に初めて受領した2機の787-8のうち、2号機の登録記号「JA822J」が記されていた。西田社長によると、2機目はJALの初号機JA825Jだという。「偶然かもしれないが、JALからリースされる機体は最初の2機になった」と話した。
JA825Jは2012年3月27日にJAL初の787として、成田空港へ到着。JA822Jは同日に羽田へ2号機として到着した。当時の座席数は、2クラス186席仕様(ビジネス42席、エコノミー144席)で、JA822JはJAL初の787投入路線である2012年4月22日就航の成田-ボストン線初便に使用された経歴を持つ。
ZIPAIRは2020年の就航後、早ければ2021年にも米西海岸への乗り入れを目指し、就航2年後の黒字化を目標に掲げている。
*写真は6枚。
*詳報は別途掲載します。
関連リンク
ZIPAIR Tokyo
日本航空
社名とブランド名発表
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JAL新LCC
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JALの787-8(E01配列)到着と初便
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・JAL、787の機内公開 社員も興味津々(12年3月28日)
・JALの787初号機、成田に到着 2号機は羽田へ(12年3月27日)
https://www.aviationwire.jp/archives/170860
2019-04-11 11:55:00Z
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