4日の米株式市場ではS&P500種株価指数が反落。新たな景気刺激策や前向きな経済統計が発表されたものの、最近の上昇は行き過ぎとの懸念から売りが出た。
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前日までに4日連続で上昇していたS&P500種は2週間ぶりの大幅安。新規失業保険申請件数が減少したことを受け、米国債利回りは上昇した。
S&P500種が前日比0.3%安の3112.35で終了。一方、ダウ工業株30種平均は11.93ドル(0.1%)高の26281.82ドルで終えた。ナスダック総合指数は0.7%下落。ニューヨーク時間午後5時現在、米国債市場では10年債利回りが8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.83%。
過去1週間の大幅な上昇を受け、S&P500種のバリュエーション(株価評価)は2000年以来の高水準となり、買われ過ぎを示す水準に上昇。トレーダーはさらなる買い材料を模索している。欧州中央銀行(ECB)の政策や失業の減速はあまり買い材料にならなかった。
インベスコの世界市場担当チーフストラテジスト、クリスティーナ・フーパー氏は「株式相場は3月23日の安値から奇跡的な回復を遂げたため、そのペースで上昇を続ける公算は小さいと考えるのが妥当だ」と指摘。「上値追いの材料が出てくるまで、相場は恐らく頭打ちとなり、レンジ取引になるだろう」と述べた。
新たな米景気刺激策の計画が待たれているが、事情に詳しい複数の関係者によれば、トランプ政権の当局者は今週予定されていた協議を延期した。
外国為替市場ではユーロが対ドルで8日続伸。9年ぶりの連続高となり、3カ月ぶりの高水準を付けた。対円では1年ぶり高値。ECBが発表したパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の増加幅が市場予想を上回ったことがユーロ買いを誘った。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下。ドルは円に対して0.2%上昇の1ドル=109円15銭。対ユーロでは0.9%安の1ユーロ=1.1338ドル。
ニューヨーク原油先物相場は3日続伸。減産順守を巡る対立で、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国を合わせた「OPECプラス」の結束が脅かされているとの見方も伝わる中、3カ月ぶり高値付近で推移した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は、前日比0.12ドル(0.3%)高い1バレル=37.41ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント8月限は0.20ドル上昇の39.99ドル。
ニューヨーク金先物相場は反発。ECBが予想より大幅な債券購入増額を発表したことを受け、債券相場は上昇し、株式相場は軟化。これを背景に金は4営業日ぶりに上昇した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は1.3%高い1オンス=1727.40ドルで終了。
原題:Stocks Drop Most in Two Weeks; Treasuries Decline: Markets Wrap(抜粋)
Euro Heads for Longest Streak of Gains Since 2011: Inside G-10
PRECIOUS: Gold Advances on ECB Stimulus, Wavering Equities Rally
(第5段落にコメントを加え、更新します)
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2020-06-04 20:58:00Z
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