愛知の９市３町、工業用水が停止の恐れ…自動車関連工場の生産に影響も - 読売新聞オンライン

　愛知県は１７日深夜、臨時の記者会見を開き、豊田市など９市３町の１３１事業所に供給している工業用水が、１８日朝までに停止する恐れがあると発表した。取水先の 堰（せき） である「明治用水 頭首工（とうしゅこう） 」で漏水があったためで、同堰を所管する東海農政局が復旧作業にあたっているという。

　給水区域は、豊田市や岡崎市、刈谷市など自動車関連企業の工場が集積している地域で、トヨタ自動車の本社工場などが含まれる。復旧のめどはたっておらず、１８日以降、各工場の生産体制に影響が出る可能性が高いという。

　県によると、この堰で１７日未明に大規模な漏水が発生。工業用水の取水口よりも川の水位が下がったため、工業用水を供給する下流の安城浄水場まで取水できなくなったという。漏水の原因は不明。

　１７日午後１１時半現在、浄水場までの水路に残る水をくみ上げて取水を継続しているという。農政局で臨時のポンプを設置して応急復旧をしているが、同１０時時点で必要量の１０分の１程度しか確保できておらず、１８日朝までには給水が停止する可能性が高いという。

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2022-05-17 16:12:00Z
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