24日の米株式市場では、S&P500種株価指数が下げ幅を縮小して取引を終えた。前日にスナップが発表した業績見通し引き下げを受けてテクノロジー株が売られる一方で、ディフェンシブ銘柄が持ち直した。
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公益や生活必需品といった銘柄が上昇し、S&P500種は日中安値を離れた。ハイテク株の比重が高いナスダックの指数は振るわなかった。スナップは40%を超える下げに見舞われ、デジタル広告に依存する他の企業にも売りが広がった。米新築一戸建て住宅販売が予想を下回ったことから、住宅建設株も下落。別の米経済指標では企業活動が弱まったことが示された。
S&P500種は前日比0.8%安の3941.48。ナスダック総合指数は2.4%低下。ダウ工業株30種平均は48.38ドル(0.2%)高の31928.62ドルと、プラス圏で終えた。
米国債は大幅高。安全逃避の流れとなったことに加え、市場で予想されている米利上げペースが後退した。ニューヨーク時間午後4時18分現在、10年債利回りは9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.76%。2年債利回りは一時16bp下げる場面があった。
F・L・パトナムのチーフ市場ストラテジスト、エレン・ヘイゼン氏は市場の焦点がここ1カ月ほどで「インフレ懸念から成長懸念に移っている」と指摘した。
外国為替市場では、円やスイス・フランなどの逃避先通貨が約1カ月ぶりの高値を付けた。ユーロは続伸。ユーロ圏は速やかにマイナス金利を脱するとの認識を、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁があらためて示した。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下。ニューヨーク時間午後4時18分現在、ドルは対円で0.8%安の1ドル=126円89銭。一時は1.2%下げ、4月中旬以来の安値を付けていた。ユーロは対ドルで0.4%高の1ユーロ=1.0733ドル。
ジェフリーズのストラテジスト、ブラッド・ベクテル氏はドルの対円相場について、「140円や150円を抜けて上昇すると予想していた向きにとって、状況は様変わりした」と顧客へのリポートで述べた。
ニューヨーク原油先物相場は下落。米エネルギー省が最大4010万バレル分の戦略石油備蓄(SPR)放出計画を示した。需給逼迫(ひっぱく)の緩和を図ってバイデン大統領が3月に発表した施策の一環。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は、52セント(0.5%)安の1バレル=109.77ドルで終了。一方、ロンドンICEの北海ブレント7月限は14セント(0.1%)高の113.56ドル。
金スポット相場は5営業日続伸。この1カ月余りで最長の上昇局面となった。米経済指標が失望を誘う内容だったことから、安全資産に資金を移す動きが広がった。
ニューヨーク時間午後2時5分現在、スポット相場は0.7%高の1オンス=1865.75ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.9%高の1871.40ドルで引けた。
原題:Stocks Finish Off Session Lows While Bonds Climb: Markets Wrap(抜粋)
Yen Leads Jump to Havens; Dollar Mixed Versus Peers: Inside G-10(抜粋)
Oil Dips After US Announces SPR Sale to Help Ease Supply Crunch(抜粋)
Gold Extends Advance With Risk Sentiment Under Pressure(抜粋)
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2022-05-24 21:10:00Z
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