15日の東京株式市場でトヨタ自動車の株価が一時前日比190円(1.9%)高の1万90円まで上昇して、投資家の心理的な節目の1万円を初めて上回った。7日に付けた上場来高値(9971円)を6営業日ぶりに更新した。世界で自動車の好調な販売が続いており業績拡大への期待が高まっているうえ、「脱炭素」に向けた取り組みも評価された。
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終値は175円(1.8%)高の1万75円だった。発行済み株式数ベースの時価総額は一時32兆9千億円に達した。2022年3月期の連結営業利益(国際会計基準)は、証券会社による業績予想平均(QUICKコンセンサス)が2兆8千億円台。会社予想を3千億円強上回り、16年3月期の最高益(2兆8539億円)に迫るとの見方が株高を支えている。
株価は7日まで9営業日連続で高値を更新した後、1万円手前で一進一退の動きが続いていた。ここにきて節目を突破したのは「トヨタの環境対策を評価した機関投資家の買いが入った」(東海東京調査センターの杉浦誠司氏)との声がある。
トヨタは先週末、35年までに世界の自社工場で二酸化炭素(CO2)の排出を実質ゼロにする目標を発表、これまでの目標を15年前倒しした。部品メーカーに対して排出削減のノウハウも共有する方針で、脱炭素への姿勢を鮮明に示した。
18日以降に約2500億円の自社株買いをする予定で、株価の底上げにつながるとの期待もある。ただ予想PER(株価収益率)は過去5年の平均をやや上回る12倍強まで切り上がった。SBI証券の遠藤功治氏は「節目の1万円を超えたことで、さらに大きく上昇するには会社側の業績予想引き上げなど新たな材料が必要になる」と指摘していた。トヨタは9月末を基準に1株を5株に分割する予定だ。
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2021-06-15 07:18:40Z
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