8日の米株式相場は小動き。主要株価指数は過去最高値に接近して引けた。インフレ加速が米金融政策に与え得る影響を巡り、投資家の間で議論が続いている。
|
S&P500種株価指数は前日終値を挟んでもみ合い、5月7日に記録した最高値をわずかに下回る水準で終了。アマゾン・ドット・コムやアップル、アルファベットなどの大型ハイテク銘柄は値上がりし、年初来で13%上昇しているS&P500種を支えた。一方、前日上昇していたバイオジェンなどのバイオテクノロジー銘柄では下げが目立った。
S&P500種は前日比で0.1%未満高い4227.26。ナスダック総合指数は0.3%上昇。一方、ダウ工業株30種平均は小幅続落し、30.42ドル(0.1%)安の34599.82ドルで終えた。
ウォルシュ・アンド・ニコルソン・ファイナンシャル・グループのシニアアドバイザー、ブライアン・ウォルシュ氏は「米金融当局はインフレ指標がどうなっても、金利を据え置く意向を示してきた。これを言葉通りに受け止めるしか選択肢はなく、実際に投資家はそうしているのだと思う」と語った。
米国債相場は上昇。10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.53%。世界のウェブサイトで大規模な通信障害が起きた後のリスク回避や、良好な3年債入札結果などが相場を支えた。
外国為替市場ではドルが主要通貨の大半に対して上昇。米消費者物価指数(CPI)の発表や欧州中央銀行(ECB)の政策判断を控え、主要通貨の多くはレンジ相場にとどまった。ポンドは下落。英政府のロックダウン(都市封鎖)緩和計画が先送りされる可能性が嫌気され、対ドルで一時0.4%安となった。
ニューヨーク時間午後4時59分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%上昇。ドルは対円では0.2%高の1ドル=109円48銭。ユーロは対ドルで0.1%安の1ユーロ=1.2173ドル。
ニューヨーク原油先物相場は反発し、バレル当たり70ドルを上回った。新型コロナのワクチン接種進展や渡航制限措置の緩和が引き続き需要拡大につながると、投資家は確信を強めた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は、前日比82セント(1.2%)高の1バレル=70.05ドルで終了。終値で2018年10月以来の高値となった。ロンドンICEの北海ブレント8月限は73セント高の72.22ドル。
ニューヨーク金相場は下落。一時は上昇する場面もあったが、米CPIの発表を10日に控え、利益確定の売りが出た。CPIの内容次第で、米金融当局が債券購入の縮小について話す時期が明確になってくる可能性がある。
スポット価格はニューヨーク時間午後2時13分現在、0.4%安の1オンス=1892.06ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は、0.2%安の1894.40ドルで終えた。
原題:Stocks Close Near Record With CPI, Fed in Focus: Markets Wrap(抜粋)
USTs Hold Gains Spurred by Risk-Aversion; 3-Year Auction Solid(抜粋)
Dollar Rises, Pound Slips on Reopening Delay Fears: Inside G-10(抜粋)
Oil Closes Above $70 a Barrel for First Time in Over Two Years(抜粋)
Gold Slips With Traders Eyeing U.S. CPI Report on Price Pressure(抜粋)
(市場関係者のコメントなどを追加、相場を更新します)
https://news.google.com/__i/rss/rd/articles/CBMiQ2h0dHBzOi8vd3d3LmJsb29tYmVyZy5jby5qcC9uZXdzL2FydGljbGVzLzIwMjEtMDYtMDgvUVVFQ1FPRFdMVTZDMDHSAQA?oc=5
2021-06-08 21:11:00Z
52783349653803
Tidak ada komentar:
Posting Komentar