[東京 24日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比170円96銭安の3万0828円59銭となり、続落した。前日までの3営業日で1000円超値下がりした反動で朝方は反発して始まったが、次第に売りが優勢となった。米金利の先高観や中東情勢悪化への懸念など外部環境の不透明感が強く、買いが持続しづらいという。
日経平均は前営業日比157円高でスタート。寄り付き後は200円超高となる場面もあったが、その後は伸び悩み、次第にマイナス圏に沈んだ。指数寄与度の大きいハイテク株や輸出関連株が軟調で、指数は一時440円超安の3万0551円67銭まで値下がりした。前引けにかけては下げ幅を縮小したが、軟調な地合いが続いた。
物色動向としては、空運、陸運など内需関連が買われた一方で、主力銘柄の下げが目立った。
いちよし証券の投資情報部・銘柄情報課課長、及川敬司氏は、米長期金利の先高観は強いとして「グロース株やハイテク関連はしばらく手掛けにくい」と話す。これから本格化する国内の製造業企業決算への期待は高いが「内容を確認するまでは買いが入りづらい」(及川氏)といい、日経平均は3万円台―3万1000円台でのもみ合いが続くとみている。
目先は3万0500円を維持できるかが注目されており、「10月4日に付けた安値(3万0487円67銭)を割り込むと一気に下げが強まりそうだ」(外資証券・アナリスト)との見方も出ている。
TOPIXは0.64%安の2224.59ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆9589億3300万円だった。東証33業種では、空運、精密機器、陸運など4業種が値上がり。海運、鉱業、銀行など29業種は値下がりした。
個別では、前日に決算を発表したニデック(6594.T)が10%安となり、日経平均を17円ほど押し下げた。製造業企業の中でも注目される同社株の大幅下落が、投資家心理の悪化につながったとの指摘も出ていた。
一方、サイゼリヤ(7581.T)、吉野家ホールディングス(9861.T)が年初来高値を更新。外部環境悪化の影響を受けにくい内需株が選好されやすい地合いだという。
主力のトヨタ自動車(7203.T)は1%超安、指数寄与度の大きいファーストリテイリング(9983.T)は小幅高、東京エレクトロン(8035.T)は1%安だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが496銘柄(29%)、値下がりは1101銘柄(66%)、変わらずは62銘柄(3%)だった。
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2023-10-24 03:23:53Z
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