厚生労働省は13日、10代と20代の男性に対して、ファイザー社のワクチン接種の検討を勧める方向で調整に入った。モデルナ社のワクチンは接種後、心臓の筋肉に炎症が起きる心筋炎や心膜炎が疑われるケースがごく稀に報告されている。
【映像】副反応とmRNA量の関係(比較画像あり)※3分ごろ〜
国内ではモデルナ社のワクチンの接種後、いずれも男性の10代で100万人あたり21.6件、20代で100万人あたり17.1件、心筋炎などが報告されていて、ファイザー社よりも多くなっていた(※数字は先月12日までのデータ)。
NTT東日本関東病院のニコラス・レニック医師は「以前からこの副反応はごく稀に報告されていた」とした上で、心筋炎や心膜炎といった副反応が起きる確率について「一般的に5万人に1人で、発症率としては0.002%だ」と語る。
「心筋炎の症例のほとんどは若い男性です。16〜29歳の男性の発症率は0.01%程度です。ただ、これはとても稀な副反応で、新型コロナ感染の心筋炎リスクよりずっと低い。新型コロナに感染して、それによって心筋炎になる確率の方がずっと高いです。アメリカの治験では、新型コロナの入院患者のうち、28%の患者に心筋のダメージが見られました。心筋炎になりたくなければ、若い男性でもなおさらワクチンを接種した方が良いです」
レニック医師によると、すでに北欧では「若い男性はモデルナ社の接種を控えるべき」といった指示が出ている国もあるという。ファイザー社とモデルナ社、同じ新型コロナのワクチンだが、一体どのような違いが副反応をもたらしているのだろうか。
「ファイザー社もモデルナ社も、遺伝子を用いたmRNA(メッセンジャー RNA)ワクチンと呼ばれているものです。違いはmRNAの含有量です。モデルナは100mcg、ファイザーは30mcg。モデルナ社の方が強いワクチンですが、含有量が多い分、急性的な炎症反応も強く、発熱の割合も高いといわれています。その分、ワクチンによってできる抗体のレベルもファイザーと比べて高く、長い効果が得られます。『ブースター接種も要らないのではないか』と言われているほどです」
「ただ、若い男性にわざわざより強いワクチンを使う必要があるのかどうか。これについては議論の余地があります。北欧で行われているアプローチも妥当だと思いますし、もし本当にデータを分析した結果、有意義な差があれば、他の国も同じような推奨をするかもしれません。ですが、これはあくまで0.01%程度の副反応を少し低下させる程度の話です。99.9%は危篤な副反応がないとわかっています。まだ、明らかなデータは出ていませんが、今後日本でも議論が進んでいくと思います」
厚労省は10代と20代の男性にファイザー社のワクチンを推奨する方向で検討を進めていて、15日の分科会で専門家らと議論を行う予定だ。(『ABEMAヒルズ』より)
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2021-10-15 03:20:00Z
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