およそ286キロの区間のうち、86%に当たる246キロ余りがトンネルで、▽山間部では「NATM」工法で掘削したり、▽首都圏や愛知県の都市部では「大深度地下」と呼ばれる地下40メートル以上の場所を大型の機械で掘り進めたりする工事が予定されています。
しかし、大井川をはじめとする水資源への影響などを懸念する静岡県が県内のトンネル工事の着工を認めておらず、協議が難航していることから、計画どおりの開業は難しくなっています。
こうした中で、今回の事故は起きました。
事故によるリニア中央新幹線の計画への影響について、JR東海の新美憲一執行役員は、28日夕方の記者会見で、「プロジェクトへの大きな影響はないと考えている」と述べました。
ただ、おととし岐阜県中津川市で発生したトンネル工事に伴う土砂崩れでは安全対策などのため、岐阜県と長野県を結ぶ4.7キロの区間で、およそ7か月間、中止されています。
今回は、リニア中央新幹線の工事では初めての死亡事故で、原因の究明と安全対策の強化が一層求められることから、工期への影響も懸念されそうです。
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2021-10-28 10:18:15Z
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