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高島) ここからは、早ければ12月にも始まるとみられる新型コロナの「3回目のワクチン接種」についてと、一方で流行が心配されます「今年のインフルエンザ」について、厚労省のワクチン分科会のメンバーでもある中野貴司さんに伺います。中野さんよろしくお願いいたします。 ●ワクチン接種2回終了は66.1% 高島) 中野さん、66%の方がワクチン接種を終えているということですけれども、この数字をどうご覧になりますか? 中野教授) 理想的には80%とか90%いってほしいですけども。日本は最初出遅れたんですが、かなり追いついてきました。でも、ちょっと今頭打ちかなっている気がしています。 高島) 目標でいうとやはり80、90%にいきたいというところですよね? 中野教授) はい。いきたいんですけど多分世代による接種率の差もありますし、どこまでいくか、なかなか数値では示しにくいですし、世代がおしなべて高い接種率をキープしたいと思います。 高島) ただ、世界を見てみますと日本はおっしゃったように後から始まったけれどもグッと(接種率が)伸びていて、まだこのまま伸び続けそうな感じはしますよね、どうなんでしょうか? 中野教授) 今、ラストスパート週間です。2回の接種を希望する人みんなに届けたいと思います。 ●「3回目接種」対象は? 高島) こうした中、1つ目のテーマである「3回目の接種」の議論が進んでいるわけですが、アメリカではファイザー社の接種が先月末から始まりました。対象者は高齢者や医療従事者などです。 日本では12月から開始予定ということですが、どういった方が対象になるんでしょうか? 中野教授) 2回目の接種から8か月以上経った方という事になります。おおむね、開始時期が12月ぐらいかなっていう目安ですけども、まず最初に打ったのは医療従事者と高齢者の方々ですから、当然最初8カ月経過するのもその方々になってきますので、恐らくその方々が対象になると予想しています。 高島) そして、医療従事者や高齢者以外の方の接種というのはどうなっていくんでしょうか? 中野教授) ワクチンの原則から考えれば、あと呼吸器感染症はなかなか長い期間免疫の維持が難しいでしょうから、やはりすべての世代の方にいつかは3回目の接種が必要になる可能性が高いと思います。したがって国もですね全国民の皆様に。3回接種ができる分のワクチンを確保していただいてると思います。 高島) 色々準備したのに意外と副反応が出なかったという方もいる一方で、熱が39度近く出たという方もいて本当に人それぞれだなと思いますけれども。中野さん、2回目がほとんど副反応が出なかった方は、3回目も副反応が出ない可能性が高いですか?それとも3回目も出ちゃうのか、そのあたりはいかがでしょうか? 中野教授) ワクチンもそうですし、どんな薬でも、なかなか個人による差というのは予想しにくいところがあるんですね。通常は1回目より2回目の方が強い反応が出るんですが、中には1回目だけ熱が出て2回目出なかったという方もいらっしゃいます。ただ3回目は、現在の海外のデータでは2回目とほぼ同程度の副反応じゃないかといわれています。 ●モデルナ製 若い男性に「心筋炎」の報告 板倉) その副反応ですけれども、ワクチンに関して特に若い男性が気がかりなのはこちらです。ワクチン接種後に起こる心筋炎などの疑いの報告件数なんですけれども、10代20代の男性の場合、ファイザーに比べてモデルナの方が明らかに多くなっているんですよね。こうしたことから専門家部会は若い男性は2回目をファイザーに切り替えることも可能としたわけなんですが、中野さん、僕もモデルナを接種したんですが、どんな症状が出て、接種からしばらく経った後でもこの症状は出るものなんでしょうか? 中野教授) はい。メッセンジャーRNAワクチンは接種後に心筋炎、心膜炎という副反応が起きる可能性があるっていうのはかなり前から指摘はされていました。注意して頂く症状としては3つです。代表的な症状3つ。胸が痛い、胸がドキドキする。息切れがする。この3つの症状に、特に2回目の接種を終えてから4日ぐらいから1週間程度ぐらいまで注意して頂ければいいと思います。 板倉) これは1度症状が出たらどれぐらい続くんですか? 中野教授) 心筋炎、心膜炎も軽いものから重いものまでございますけれども、やはり心臓の病気ですから、その病気があることが間違いなければ、基本的には入院して頂くことになると思います。ですから、1日だけちょっと胸が痛かったというのは気のせいという事もあるかも知れませんが、ちょっと続くようなら医療機関の受診をお勧めいたします。 板倉) 基本的には症状が出ても安静にしていれば大丈夫という事なんでしょうか? 中野教授) 入院して安静だけの治療でよくなる方もいらっしゃいますし、炎症をとるお薬とかを使う場合もあると思います。 高島) 中野さん、それから若い男性はファイザー社製にスイッチする事も可能になったということなんですが、違うワクチンを打つことへの不安がある方もいると思うんですが、そのあたりいかがでしょうか? 中野教授) 2回接種した後に免疫が出来て抗体がついて、そして副反応の程度がどれぐらいかっていうのは、同じワクチンを打った方で一番たくさんの人数に対して調べられているんですね。ただ、この心筋炎というのが若い方々で、特に2回目の接種でモデルナの方で少し頻度が高いということが、日本でもそうですし海外でも少し指摘されています。このようなデータがある以上は2回目としてモデルナだけじゃなくってファイザーの方を選択するっていう選択もありうるという事で、データーがあるのは同じものを2回打つという方ですし、このデータを元にしてですね、やはりある程度選択いただくってことも必要になってくるかと思います。 ●インフルエンザの流行は? 高島) 2つ目のテーマはインフルエンザなんですが、例年の報告数見てみますと去年は(患者数が)56万人と少なかったんですよね。今年の流行の兆しというのはいかがでしょうか? 中野教授) 今のところ流行はまだ全くございません。2021年はもっと患者さん少ないぐらいです。ただ海外ではいろんなインフルエンザウイルスが分離されていますし、逆にしばらく流行がないというのは、ある意味では注意かもしれないんですね。 高島) 皆さん、コロナで手洗い・うがい・マスクと、かなり習慣がついているので大丈夫なのかなと勝手に安心してしまう気持ちもあるんですが。どうでしょうか? 中野教授) 感染対策はぜひ続けて頂きたいんですね。コロナの対策もインフルエンザの対策も同じだと思うんです。ただ長らく病気が流行ってないと、その病原体の洗礼を受けてない方が増えていて、たまたま病原体が入ってくると、その病原体に免疫のない人がたくさんたまっている。その方々が一緒に発病してしまうとたくさんの患者さんが出てしまうので、そういった意味での注意が必要です。 高島) SHIORIさんいかがですか? SHIORIさん) 新型コロナとインフルエンザのワクチンを同時期に打った場合、何か体に影響が出ないのかというのが少し心配です。 高島) ワクチンについて厚労省では「2週間空けるように」というふうにありましたけれども。どうですか体への影響というのは? 中野教授) 日本では、新型コロナワクチン使い始めた当初から、新型コロナのワクチンと他のワクチンは2週間の間隔をあけるということで運用しています。その理由は新型コロナワクチンは新しいワクチンなのでほかのワクチンとの相互作用とかのデータがあまりないからなんですね。ただ海外も最初は1週間とか2週間間隔をあけて接種していましたが、だんだん経験が重なってきて日にちをあけなくていいとしている国も増えています。ただ日本はまだ慎重に、新しいワクチンなのでという事で2週間で運用していますので、今は2週間を守っていただきたいですが、今後変わってくる可能性もないとは言えないと思います。 高島) インフルエンザと新型コロナのワクチンはお子さんなども落ち始める季節かなと思うんですが。優先順位はどうでしょうか? 中野教授) 年齢によって例えばインフルエンザのワクチンだと1回でいい年齢と、2回でいい年齢があったり、新型コロナのワクチンは2回ですよね。それと、新型コロナのワクチンのあとはどうしても翌日熱が出る頻度が高いので。翌日学校休んだりいろいろ計画立てている方もいらっしゃると思うんです。それと並行して予約が取りやすい・取りにくいということもあると思いますから、両方打とうと思ってる方は予約の取りやすい自分の生活に合わせやすいほうから打っていって頂ければと。どちらが先でも構わないと思います。
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2021-10-16 13:30:46Z
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