米プライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社ブラックストーンが手掛ける690億ドル(約9兆3700億円)規模の富裕層個人向け不動産ファンドは、償還請求を制限すると発表した。このファンドは同社にとって重要な利益源の一つであり、償還請求の制限は事業面での後退を強く示唆するほか、不動産業界にとっても不穏なシグナルとなる。
1日付の書簡によれば、ブラックストーン・リアルエステート・インカム・トラスト(BREIT)では四半期の限度を超える償還要請に直面。これは、個人投資家の取り込みを目指すブラックストーンの意欲的な取り組みにとって大きな試練だ。発表を受けブラックストーン株は一時10%安と、3月以降で最大の値下がりとなった。
ブラックストーンの広報担当は「われわれのビジネスは資金の流れではなく、パフォーマンスの上に成り立っている。パフォーマンスは極めて堅実だ」と説明した。BREITは金利上昇に対応するため、年初から11月末までにスワップ契約を200億ドル超の規模に膨らませている。
BREITは2017年の立ち上げ以来、集合住宅や郊外の住宅、学生寮に投資。超低金利環境において投資家が利回りを追求する中で急速に成長し、不動産業界でも有数の存在となった。だが現在では借り入れコストの大幅上昇と景気減速で、同ファンドを巡る環境は急速に変化しつつある。
原題:Blackstone’s $69 Billion Real Estate Fund Hits Redemption Limit(抜粋)
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2022-12-01 20:57:00Z
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