東日本大震災の被災地を元気づけようと、岩手県のJR釜石線で運行されてきた蒸気機関車の「SL銀河」が、老朽化で引退することになり、最後の運行日となったきょう鉄道ファンや地元の人が別れを惜しみました。
「SL銀河」は東日本大震災の被災地を元気づけようと、JR東日本が2014年から釜石線の花巻と釜石の間で土曜と日曜に限定して運行してきましたが、客車の老朽化のため、今シーズンで運行を終えることになり、今月4日に定期運行が終了したのに続き、団体向けの臨時運行も11日が最後となりました。
出発地点の釜石駅には、鉄道ファンや地元の人などが大勢集まり、ホームで市民吹奏楽団の演奏が行われるなか、別れを惜しんで記念撮影などをしていました。
そして、駅長が出発の合図をすると、汽笛を鳴らしてゆっくりと動き出し、集まった人たちに見送られながら出発しました。
盛岡市からきた小学5年の男子児童は「終わってしまうのは寂しいけど、夏休みにSLに乗ったときのことが、いい思い出として心の中に残っています。今まで9年間頑張ってくれてありがとうと言いたいです」と話していました。
釜石市で旅館を経営する女性は「SLのファンの皆様がたくさん釜石に来てくれたので、終わってしまうのは寂しいですが、被災地 釜石に勇気も運び続けてくれたので、感謝の気持ちでいっぱいです」と話していました。
「SL銀河」は、午後9時すぎに終点の花巻駅に到着し、9年間にわたった運行を終える予定です。
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2023-06-11 09:50:05Z
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