【NQNニューヨーク=稲場三奈】16日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比1円55銭円安・ドル高の1ドル=141円80~90銭で取引を終えた。日銀が16日まで開いた金融政策決定会合で大規模緩和の維持を決めた。日米の金融政策の差を意識した円売り・ドル買いが一段と広がった。一時は1ドル=141円91銭と昨年11月下旬以来およそ7カ月ぶりの安値を付けた。
日銀の植田和男総裁は会合後の記者会見で、年度半ばにかけてインフレ率が下がるとの認識を示しつつも、政策修正に慎重な姿勢を改めてみせた。
一方、米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は16日の講演で「一部の銀行の経営不振を懸念して、金融政策のスタンスを変えることを支持しない」と述べた。リッチモンド連銀のバーキン総裁も同日、インフレが物価目標の2%に戻る裏付けとなるデータがみられなければ「一段の金融引き締めに賛同する」との考えを示した。日米の金融政策差が広がるとの見方が円相場の重荷となった。
市場では「私のこれまでの人生で最も円が過小評価されている。主要国が軒並み金融引き締めを継続するなか、円は取り残されている」(バノック・バーン・グローバル・フォレックスのマーク・チャンドラー氏)との声が聞かれた。
円の高値は140円91銭だった。
円は対ユーロで6日続落し、前日比1円60銭円安・ユーロ高の1ユーロ=155円15~25銭で取引を終えた。日欧の金融政策の方向性の違いが意識され、一時は1ユーロ=155円20銭と2008年9月以来、およそ15年ぶりの安値となった。
ユーロは対ドルで横ばいとなり、1ユーロ=1.0940~50ドルで取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)が今夏以降も利上げを継続するとの見方がユーロ買い・ドル売りを誘った。半面、米長期金利の上昇で欧米金利差の縮小観測が後退し、ユーロが売られる面もあった。
ユーロの安値は1.0918ドル、高値は1.0970ドルだった。
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2023-06-16 21:51:59Z
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