[8日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種(.SPX)が小反発。ただ、終盤にかけ値動きの不安定な展開となり、一時の上げを削って取引を終えた。米金利動向を巡る懸念が高まる中、主要株価3指数は週間で軒並み下落した。また、今月に入り上昇を続けている原油高も圧迫要因となっている。
今後の米金利の道筋を巡る手掛かりを示す可能性があるとして、来週発表される8月米消費者物価指数(CPI)が注視されている。
CMEのフェドウォッチによると、20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、約93%の確率で金利が据え置かれると予想されている。一方、11月会合での利上げの確率を53.5%織り込んでいる。
また、米債市場で2年債利回りが上昇したことも株価の重しとなったもよう。
ラデンバーグ・サルマン・アセット・マネジメントのフィル・ブランカート最高経営責任者(CEO)は「原油価格は一段高となり、(来週発表の)米CPIは予想を上回る可能性がある」と指摘。「米連邦準備理事会(FRB)が窮地に追い込まれる可能性があるという問題がある。利上げの遅行効果を踏まえ、利上げを一時停止したとしても、終了というわけではない」という見方を示した。
週間では、S&Pが1.3%安、ナスダック総合(.IXIC)が1.9%安で、ともに3週間ぶりの下落。ダウ工業株30種(.DJI)も0.8%安となった。
この日は、アップル(AAPL.O)が小反発し、0.3%高。ただ、引けにかけて上昇勢いは失速し、終値は日中高値を2ドル程度下回った。
S&P主要セクターでは、情報技術セクター(.SPLRCT)が上昇して引けた。原油相場の上昇に伴い、エネルギー(.SPNY)は0.97%高。ディフェンシブの公益(.SPLRCU)も続伸し、0.96%高。
一方、不動産(.SPLRCR)は0.63%安と、下げが目立った。
そのほか、スーパーマーケット大手のクローガー(KR.N)は3%高。調整後の四半期利益が市場予想を上回ったことが好感された。
半面、ゲーム販売のゲームストップ(GME.N)は6%安。規制当局が同社のライアン・コーエン会長の調査を行っているという報道が売り材料となった。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.14対1の比率で上回った。ナスダックでは1.19対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は88億9000万株。直近20営業日の平均は99億6000万株。
S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
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2023-09-08 21:28:00Z
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