【ロンドン=篠崎健太】英イングランド銀行（中央銀行）のカーニー総裁は3日、英国が欧州連合（EU）から合意なく離脱する可能性について「恐ろしく高い」との認識を示した。英スカイニューズとのインタビューで語った。「偶発的、急に起こり得る。移行期間のない無秩序離脱になる可能性はある」と述べ、不測の事態に至るリスクに強い表現で警鐘を鳴らした。
カーニー英中銀総裁は「合意なきEU離脱」のリスクを繰り返し訴えてきた=ロイター
カーニー氏は「英議会も政府もEUも合意のない離脱に反対だが可能性はある。（何もなければそうなる）既定値になっている」と述べた。貿易の混乱などによる悪影響の懸念を挙げ、合意のない離脱を避けるべきだと強調した。
英金融システムについては、合意のない離脱にも耐えられる準備ができていると指摘した。
カーニー氏は2019年6月末で退任する予定だったが、中銀トップとしてEU離脱対応に万全を期すため、その時期を20年1月末に延ばした。さらに延期する可能性を問われると「絶対にない」と強く否定した。
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https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43311870U9A400C1000000/
2019-04-03 18:41:00Z
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