電気自動車(EV)大手、米テスラの株価が投資家にとって極めて重大な水準に迫る急落を見せている。四半期納車台数の発表を控えて数カ月前から売りがかさんでいたが、2日に発表された数字は下方修正された予想さえ大きく下回った。
テスラ株は年初からの下落率が33%を超え、ナスダック100指数の採用銘柄で最悪のパフォーマンス、S&P500種株価指数では2番目に大きな値下がり銘柄となっている。2022年1月には400ドル近辺だった株価は、現在は166ドル付近に下がっている。投資家の間では底打ちが切望される中、テクニカル分析では150ドルが重要な節目として注目されている。
ミラー・タバクのチーフ・マーケット・ストラテジスト、マット・メイリー氏はこの水準について「昨年4月の安値であるほか、8カ月の下降トレンドチャネルにおける底に位置する」と説明。「従ってこの水準を守れるかどうかは、向こう数日、数週間の株価にとって極めて重要になる」と述べた。
テスラ株はニューヨーク時間3日午前の取引で、一時2%下げて163.28ドルとなった。
最近のテスラ売りは、その大半がEV需要の衰退懸念を反映している。四半期納車台数は予想をはるかに下回っただけでなく、前年比で減少したのが新型コロナのパンデミック(世界的大流行)初期以来だったことで、投資家の不安は増幅された。2日の市場でテスラ株は4.9%安で終了。0.9%下げたナスダック100指数では、テスラが最大のマイナス寄与銘柄だった。
一方で直近の下落を踏まえ、株安が極限に達した兆候が見え始めているとの見方もウォール街では出てきた。
ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズのテクニカル戦略責任者、マーク・ニュートン氏は「弱気センチメントの多くはすでに織り込まれ、リスクリワード面で非常に良いエントリーポイントに近づいているという感触だ」と話す。「短期の支持線は160.50ドルの3月安値にあり、これを割り込めば152~155ドルまで下げる可能性が高まる。そうなればトレンド逆行という観点で、テスラは格好の押し目買いの対象となる」と説明した。
テスラは1-3月の納車台数が大いに失望されたものの、市場では依然高いバリュエーション(投資尺度)を維持している。予想利益ベースで見た株価収益率(PER)は59倍程度。昨年12月はおよそ66倍だった。
原題:Tesla Shares Tumble Toward Make-or-Break Level in Latest Wipeout(抜粋)
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2024-04-03 15:51:00Z
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