農林中央金庫が総額1兆2000億円の資本増強を検討していると日経新聞が18日報じた。米金利高に伴って米国債などの運用収支が悪化し、今期(2025年3月期)には5000億円超の最終赤字に転落する見通しで、出資者のJAなどと協議に入ったという。
報道によると、米金利の上昇に伴って米国債など含み損が生じて運用収支が悪化。含み損の損失処理に伴って赤字となる見通し。23年12月末時点の含み損は1兆9000億円だった。
資本増強に関しては一般企業の普通株に近い性質の「後配出資」で7000億円の出資を受けるとともに期限付き劣後ローン5000億円を調達し、過去の永久劣後ローン7000億円は償還する内容で9月ごろまでの合意を目指すとしている。
ブルームバーグの問い合わせに対して、農林中金の広報担当者は、当社から発表したものではなく、決定した事実はないとしている。
日経によると、農林中金の資本金は4兆円強で普通出資はJAと農業協同組合連合会で9割以上を占め、リーマンショック後もJAなどを引受先に1兆9000円の資本増強を実施していた。
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2024-05-19 01:59:16Z
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