Kamis, 15 September 2022

円安に加え債券市場でも緊張状態の兆候-日本の金融当局に次々難題 - ブルームバーグ

外国為替市場を落ち着かせて一息つく間もなく、日本の金融当局は国債市場での緊張状態に見舞われた。

  世界的な利回り上昇と円安の中で、15日の20年国債の入札結果が不調となり、超長期債が下落した。

超長期債が大幅下落、20年入札結果不調で売り優勢-指し値オペ下支え

  さらに、財務省の同日の発表によれば、外国人投資家は9日までの週に国債を中心とした日本の債券を約2兆6000億円売り越した。これは6月半ばの投機筋による攻撃以来で最大規模。

海外投資家の対内中長期投資、6月以来の週次売越額-財務省統計

  日本の10年国債の利回りは0.25%と日本銀行が許容する範囲の上限に達し、残存9年となった先の既発債の利回りは0.26%と逆イールドになった。

  債券市場の緊張は、円安を巡り市場と攻防を繰り広げる当局にとって新たな頭痛の種だ。いずれも根幹には世界的な引き締めに逆行する日銀の緩和的な金融政策がある。

 

Foreigners sold most amount of Japanese bonds since mid June

  ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは外国人投資家の売りについて、「世界的な金利上昇に伴う債券の持ち高を落とす動きだろう」とした上で、「ドル・円が140円を突破した時期とも重なるため、コスト高などインフレ圧力による日銀の金融緩和縮小観測が一部で再燃した可能性もある」と述べた。

  投機筋は6月に、日銀が政策調整を迫られるとの見込みから日本国債を空売りした。日銀は巨額の購入で対抗し、10年物利回りを0.25%以下に戻した。今回は円が24年ぶり安値に下落し当局は介入をちらつかせるものの、日銀への圧力は再び高まっている。

原題:Signs of Stress Jolt Japan’s Bond Market as Buyers Disappear(抜粋)

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2022-09-15 07:27:05Z
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